2000 Fiscal Year Annual Research Report
災害救急医療における遠隔医療ネットワークシステムの開発に関する研究
Project/Area Number |
12307055
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
橋爪 誠 九州大学, 大学院・医学研究院, 教授 (90198664)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
島田 光生 九州大学, 医学部・附属病院, 講師 (10216070)
漢那 朝雄 九州大学, 大学院・医学研究院, 助手 (00274465)
財津 昭憲 九州大学, 医学部・附属病院, 講師 (90037416)
吉野 一郎 九州大学, 医学部・附属病院, 講師 (40281547)
富川 盛雅 九州大学, 医学部・附属病院, 助手 (60325454)
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Keywords | 遠隔操作 / 救急蘇生法 / 救急・災害医療関連情報 / 救急医療情報伝送システム / 遠隔制御 |
Research Abstract |
平成8年我々は、ピクチャーテルにて、長崎県壱岐公立病院と九州大学第二外科カンファレンスルームをISDN回線で結び、手術の画像、音声、患者データを60km離れた九州大学でリアルタイムに観測しながら手術の支援を行い遠隔手術支援の有用性を実証した。平成9年日本外科学会総会では、会場から国立九州医療センターの手術場に設置した音声認識ロボットを遠隔操作し、3Dハイビジョン映像の画像伝送を行いながらの手術に成功した。 平成11年、米国Mount Sinai Medical Center、同年7月には飯塚病院と九州大学第二外科カンファレンスルームとをリアルタイムに結ぶテレカンファレンスを施行し、動画像圧縮伝送システムを用いたネットワークシステムの有用性を証明した。 平成12年度我々は、福岡市消防局と共同で、救急蘇生法を中心とする救急・災害医療関連情報を身近に市民に提供する目的で、携帯電話用ホームページを開設した。その内容は心肺蘇生法(Four-stepCPRに準じたダイジェスト版とテキスト版)、応急手当、救急病院一覧、災害・救急医療情報などである。現在のアクセス方法は、J-PHONE(Skyweb対応機):メインメニュー→地域別→九州→災害救急医療情報を選択、NTTドコモ(i-mode対応機):メニュー→メニューリスト→九州・沖縄メニュー→チケット・リビング→ポッケの救急箱を選択である。その結果、特に後者の公式メニュー採用後2ヶ月間で、ホームページ全体で合計約7万人、約30万画面へのアクセスが認められた。携帯電話を利用したCPR関連情報の提供は、その普及あるいは知識維持の一つの方法として有効であることが示唆された。 またさらに平成12年我々は、救急医療情報伝送システム(QQ-TM;特許出願中)を開発した。これは、救急医療現場におけるスチル写真や救急車内、現場の状況(動画、静止画)、さらに患者のバイタル情報(酸素飽和度、心電図、心拍数、血圧)をリアルタイムに受け入れ医療機関側へ送信することができる。またモニター、カメラの遠隔制御も可能となっている。現在臨床応用段階であり、将来の救急医療において、有用となることが予測される。
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Research Products
(2 results)