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2000 Fiscal Year Annual Research Report

母性看護学・助産学領域における教育教材の開発

Research Project

Project/Area Number 12307058
Research InstitutionMie Prefectural College of Nursing

Principal Investigator

前原 澄子  三重県立看護大学, 看護学部, 学長 (80009612)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 野村 紀子  旭川医科大学, 医学部, 教授 (20265094)
交野 好子  浜松医科大学, 医学部, 教授 (20172942)
田邊 美智子  福井医科大学, 医学部, 教授 (80227199)
住本 和博  浜松医科大学, 医学部, 助手 (30126817)
成田 伸  広島大学, 医学部, 助教授 (20237605)
Keywords教材開発 / 三次元的教材 / 助産学教育 / 周産期診断技術 / 分娩介助技術
Research Abstract

本研究は妊娠経過に伴う胎児の発育過程と胎内環境、分娩機転、胎盤剥離機転、さらに異常分娩時の母児の状況等を可視化できる三次元的な教材の開発を行うものであり、今年度はその基礎的データを得るために、助産学教育を受けた学生が講義・演習・助産実習を通して周産期の事象をどの程度イメージ化できているのか、また、イメージ化が困難な現象にはどのようなものがあるのかを明らかにし、さらに現行の教育背景との関連を検討することを目的に自記式質問紙調査を実施した。
対象は助産学教育を実施している全国の4年制大学の学生と担当教員で、9校、学生70名、教員37名から回答が得られた。学生に対する質問紙には正常な妊娠・分娩・産褥経過に関するもの38項目、新生児に関するもの4項目、分娩異常に関するもの31項目の計73項目の設問を設定し、イメージ化の可否を尋ねた。教員には分娩介助実習を中心に、実際の到達度、実習の状況について尋ねた。イメージ化の程度は「よくできる」から「できない」の4段階評定尺度によって回答を求め、χ^2検定を用いて統計学的検討を行った。
助産実習前にイメージ化が困難な事象として、解剖学的所見、胎児循環、妊娠に伴う組織の変化や損傷、内診による診断と分娩進行状況などがあげられた。50%以上が「できない」と回答したもの21項目、「少しできる」29項目であり、『骨盤誘導線と胎児娩出の関係』以外はイメージ化が難しい様子が窺われた。一方、実習後には、50%以上がイメージ化「できる」と回答した項目が25項目に増加した。しかし、これらは正常な分娩経過、モニタリング所見の判読に集中しており、実習中に体験の困難な異常分娩に関する事象のイメージ化の程度は低率に留まった。
少ない体験の中から有効な学びを得るためにも学内実習の充実が求められるものであり、学生のイメージ化を促進できるような指導、教材の導入が急がれると考える。

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Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

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