2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12355023
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
松村 秀一 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教授 (00199853)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安藤 正雄 千葉大学, 工学部, 講師 (80110287)
石塚 克彦 積水ハウス(株), 開発事業部, 研究職
小畑 清治 都市基盤整備公団設計, 技術監理部, 次長(研究職)
鈴木 晃 厚生省国立公衆衛生院, 建築衛生学部, 主任研究官 (20187701)
深尾 精一 東京都立大学, 大学院・工学研究科, 教授 (90112482)
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Keywords | SI住宅 / インフィル / サポート / 在宅介護 / 高齢者 / 産業 / 開発 |
Research Abstract |
本研究は、住宅を、長期の耐用性を有し、社会資産としての性格を強く帯びる「サポート」と、生活上の要求条件の変化等に対応してより短期に更新、変更を施した方が良い部分「インフィル」とに明確に分けて、住環境の運営を考えようとする「SI住宅」の理論・技術両面でのこれまでの成果の上に立ち、短期的にまた低コストで既存住宅と新築住宅双方に装備でき、また不要の折りには容易に撤去できるという革新的な「住宅介護用インフィル」を、以下の手続きによって実現可能なかたちで開発しようとするものである。 ・新築・改装の双方で適用可能な、サポートとインフィルのインターフェース条件の決定 ・多様な在宅介護のあり方に対応したインフィルのバリエーション展開の検討 ・インフィル構成各部位への要求性能の明確化と、その実現手法の開発 ・在宅介護対応インフィルのプロトタイプ開発と、実用性評価 ・解体・再組み立ての容易な、在宅介護対応インフィルの保有・供給方式の立案 本年度は、具体的には以下の成果を得ている。 ・国内外の高齢者居住支援産業の事例調査 ・高齢者居住関連部品技術と再生技術に関する欧米調査(ポルトガル、デンマーク等) ・国内における高齢者居住に関わる既存建物改造工事の実態調査(現地調査、図面分析等) ・高齢者居住に関わる既存建物改造の試設計 来年度取り組む予定の事柄は以下の通りである。 ・高齢者の自立可能性と介護作業に関する利用可能な実証的研究の整理・分析 ・開発対象とすべきインフィル構成部品の抽出、インフィル或いはその部分の試作・評価 ・開発するインフィルの適用範囲、適用条件に関する検討 ・インフィル産業の成立要件に関する研究、開発インフィルの適用方法に関する検討
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