2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12356007
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
蔵田 憲次 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (90161736)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
古在 豊樹 千葉大学, 園芸学部, 教授 (90081570)
荊木 康臣 山口大学, 農学部, 助教授 (50242160)
富士原 和宏 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (30211535)
|
Keywords | エントロピー / 不可逆過程 / 生態系 / チャンバー / LED |
Research Abstract |
初年度は、生態系エントロピー収支測定用の試作チャンバーを製作し、その性能試験を目的とした。ただし、発注した試作チャンバーの完成が年度末近くだったので、性能試験までは行う時間的余裕はなかった。試作したチャンバーの概要は次のようである。 1.光源には赤と青のLEDを用いた。これは、LEDの発光スペクトルが単純なため、光によってチャンバー内に入るエントロピーの算定が他の光源と比較して容易になるためである。 2.チャンバーの入口と出口では流量・温湿度・二酸化炭素濃度を計測する。これは、顕熱、潜熱によるエントロピーの出入りおよび二酸化炭素によるエントロピーの出入りを算定するためである。 3.チャンバー内の温度は10点くらい計測できるように熱伝対を配置できるようにした。これは、チャンバー内の顕熱によるエントロピー増減を算定するためである。 4.チャンバー内壁はすべて(光源部を除く)反射板とした。これは、光が内壁で顕熱化してエントロピーが生成されることの影響をできるだけ少なくするためである。 5.実験が開始すると、チャンバーをあけて内部を観察できなくなるので、チャンバー内にCCDカメラを設置し、チャンバーの開閉をせずに内部観察できるようにした。 6.の成長をモニターするために、電子秤を設置し、生態系の重量変化を記録できるようにした。 7.データはすべて集録装置に集め、あとで解析できるようにした。
|
Research Products
(1 results)
-
[Publications] Kurata,K.,and Goda,Y.: "ENTRON-a prototype chamber for measuring entropy production by an ecosystem."未定(発表予定).