2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12410012
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Research Institution | Surugadai University |
Principal Investigator |
松居 竜五 駿河台大学, 現代文化学部, 助教授 (40238952)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉川 寿洋 国立和歌山工業高等専門学校, 教授 (30043532)
小峯 和明 立教大学, 文学部, 教授 (70127827)
川島 昭夫 京都大学, 総合人間学部, 教授 (00128779)
千本 英史 奈良女子大学, 大学院・人間文化研究科, 助教授 (50188489)
萩原 博光 国立科学博物館, 植物研究部, 主任研究官 (90100932)
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Keywords | 南方熊楠資料目録の作成 / 南方熊楠蔵書目録の作成 / 苔標本の整理・データーベース化 / 『熊楠研究』第三号 / 故長谷川興蔵氏の論文集成 / 『全集』中の大蔵経の索引目録 |
Research Abstract |
南方熊楠旧邸の資料所蔵者の南方文枝氏が六月に逝去された。それにともない田辺市に資料が正式に移管された。今後、資料公開のための施設の建設が検討されている。今年度の調査は、こうした状況の変化もあり、少人数にて、九月、十一月、十二月、三月にわけ、各回三日から四日程度の調査にとどめた。 旧邸の調査はノート、抜き書き、書簡等の一次資料の整理、調査を行い、蔵書目録については書き込み等を含めたチェック作業を行った。こうした作業は資料公開のための、目録作成作業とも重なるものでもある。既に入力されたデーターに、目録作成のため追加のデーターの入力作業も行った。次年度も引き続きこの作業は行われる。なお、邸に残された南方熊楠の書簡中、約三分の二ほどマイクロ化作業を終えた。旧邸の顕花植物等の標本も引き続き、標本の整理・データーベース化を行っている。今年度は国立科学博物館に寄贈された南方熊楠隠花植物の標本中、苔類の整理・データーベース化を行った。 南方熊楠の著作、抜き書き、蔵書、標本等のクロノジカルな連関を明らかにするために、既刊の『南方熊楠日記』(全四巻)の入力作業を行っている。この作業は来年度も引き続き行われる。今年度は、既刊の『南方熊楠全集』(全十二巻)中の大蔵経の索引目録の作成も行った。また、未発表の日記、書簡については月一回の研究会を開いて、翻字作業を進めている。調査の成果は田辺市の助成を受けて刊行している『熊楠研究』第三号に掲載した。また、南方熊楠研究の研究史の整備作業として、故長谷川興蔵氏の論文の集成作業を行った。来年度には研究成果として刊行を予定している。
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[Publications] 松居竜五: "南方熊楠とフォークロアの伝播説"熊楠研究. 3号. 161-188 (2001)
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[Publications] 小峯和明: "説話の輪郭-説話学の階梯・その揺藍期をめぐる-"文学. 七・八月号. 11-20 (2000)
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[Publications] 小峯和明: "南方熊楠の今昔物語集-説話学の階梯・大正篇II-"熊楠研究. 3号. 218-233 (2001)
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[Publications] 吉川寿洋: "『南方熊楠全集』中の引用詩歌 13・14"和歌山高専研究紀要. 35号. 105-116 (2000)
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[Publications] 吉川寿洋: "弟常楠宛南方熊楠の手紙(三)"熊楠研究. 3号. 189-203 (2001)
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[Publications] 千本英史: "江戸川乱歩の描いた「熊楠」"熊楠ワークス. 15号. 5-8 (2000)