2000 Fiscal Year Annual Research Report
地域情報化の進展に伴う情報格差に関する理論的及び実証的研究-CATVの新たな役割と課題-
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12410060
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Research Institution | Otsuma Women's University |
Principal Investigator |
炭谷 晃男 大妻女子大学, 社会情報学部, 助教授 (90196915)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
守弘 仁志 熊本学園大学, 社会福祉学部, 助教授 (90230143)
東山 禎之 大妻女子大学, 社会情報学部, 教授 (30255244)
前納 弘武 大妻女子大学, 社会情報学部, 教授 (60123030)
梅津 顕一郎 呉大学, 社会情報学部, 助教授 (90281526)
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Keywords | 地域情報化 / 情報格差 / IT革命 / 本州四国連絡橋 / しまなみ海道 / 生活橋 |
Research Abstract |
「IT革命」が叫ばれ高度情報化の進展する現代にあって,情報化の過程で生じる「新たな格差」に着目し「情報格差の是正のための情報化が,さらに高度な情報格差を生みだす」そのような仮説を研究視座に設定している. また,情報格差はいかなる要素と関連を持つものか,統計的手法を用いて,様々な因子との関連性を客観的に検証する。さらに,地域に住む人々にとって情報格差の主観的意味をパネル法を用いてアンケート調査を実施する。このように,客観的なアプローチと主観的なアプローチの両側面から,情報格差の問題を明らかにするべく取り組んでいる。 実証研究として、離島・農村地区と都市地域の事例を比較検討しながら,人々の情報観、地域観、生活圏の変容を地域のメディア環境の変化及び交通インフラの変化の位相変化との関連性について研究をするものである。 本年度については、本州四国連絡橋の3本目のルートとしての尾道・今治ルート(しまなみ海道)をフィールドワークに設定をし、周辺市町村へのヒアリング調査を行い、市民交流の実態についてもヒアリング調査を行った。調査の結果、本四架橋には(1)経済・産業橋、(2)観光橋、(3)生活橋という大きく分けると3つの側面があるが、とりわけ「しまなみ海道」については第3番目の生活橋としての意味合いが強い。そのため、次年度は、しまなみ地域のいくつかの地点で住民調査を実施して交通インフラの変容に伴う、人々の情報観、地域観、生活圏の変容を明らかにしたいと考えている。
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