2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12410092
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Research Institution | Tohoku Gakuin University |
Principal Investigator |
熊谷 公男 東北学院大学, 文学部, 教授 (70153343)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
寺崎 保広 奈良大学, 文学部, 助教授 (70163912)
酒寄 雅志 国学院大学, 栃木短期大学・日本史学科, 教授 (90187055)
熊田 亮介 秋田大学, 教育文化学部, 教授 (50004081)
佐川 正敏 東北学院大学, 文学部, 助教授 (40170625)
辻 秀人 東北学院大学, 文学部, 教授 (30244966)
仁藤 敦史 国立歴史民俗博物館, 歴史研究部, 助教授 (30218234)
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Keywords | 官衙 / 儀礼 / 政務 / 都城 / データベース |
Research Abstract |
本研究においては、研究テーマに関係する文献史料と考古資料のデータベース化を大きな柱に掲げているが、平成12年度は、文献史料のテキストデータベース作成の基礎作業として関係史料の画像ファイル化を進めるとともに、『儀式』『延喜式』等ではOCRソフトを使って電子データ化を試験的に行った。外字の処理の仕方や割注部分の認識など、今後、技術的に解決しなければならない問題もあるが、一応、電子データ化の作業の進め方について方向が定まったといえる。また考古資料に関しては、地方官衙関係のデータベースを作成するための基礎作業として、データベース構築の枠組みを検討するとともに、データ入力のための資料収集を行った。 研究代表者である熊谷は、各時代の都城遺跡を巡見して基礎的なデータの蓄積につとめた。また現在、治天下大王の即位儀礼の検討を進めており、この段階の即位式は、全体として天つ神と大王の関係と、大王と群臣の関係を新たに構築しなおすという儀礼的意味をもっていて、連続的王統観が未確立である一方で、大王の代替わりのたびに君臣関係が更新されていた、という見通しをうるにいたっている。3月18日には、その成果の一部を日本史研究会3月例会のシンポジウムで「治天下大王の即位儀礼とその理念」と題して報告を行う予定である。 なお、2月に研究会を開催し、原町市教育委員会の荒淑人氏らを招いて、福島県域の官衙遺跡の報告をうけ、討論を行った。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 熊谷公男: "養老四年の蝦夷の反乱と多賀城の創建"国立歴史民俗博物館研究報告. 84. 61-90 (2000)
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[Publications] 熊田亮介: "九世紀における東北の地域間交流"国立歴史民俗博物館研究報告. 84. 117-133 (2000)
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[Publications] 寺崎保広: "式部省曹司庁の成立"奈良史学. 18. 9-29 (2000)
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[Publications] 辻秀人: "福島県の官衙関連遺跡"史跡関和久遺跡保存管理計画書. 20-32 (2001)
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[Publications] 佐川正敏: "陸奥国の平城宮式軒瓦6282-6721の系譜と年代"東北学院大学東北文化研究所紀要. 32. 89-106 (2000)
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[Publications] 仁藤敦: "古代王権と官僚制"臨川書店. 328 (2000)
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[Publications] 酒寄雅志: "渤海と古代の日本"校倉書房. 514 (2001)