2001 Fiscal Year Annual Research Report
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12410108
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Research Institution | Kashihara Archaeological Institute , Nara prefecture |
Principal Investigator |
鶴見 泰寿 奈良県立橿原考古学研究所, 調査第1課, 主任研究員 (70270775)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
廣岡 孝信 奈良県立橿原考古学研究所, 調査第2課, 主任研究員 (00260373)
林部 均 奈良県立橿原考古学研究所, 調査第1課, 主任研究員 (70250371)
河上 邦彦 奈良県立橿原考古学研究所, 調査研究部, 副所長兼部長 (80271584)
東野 治之 奈良大学, 文学部, 教授 (80000496)
和田 萃 京都教育大学, 教育学部, 教授 (30025069)
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Keywords | 飛鳥・奈良時代 / 文字資料 / 木簡 / 墓誌 / 飛鳥京跡 / 苑池 / 日本古代史 / 史料学 |
Research Abstract |
昨年度に引き続き、奈良県内から出土した木簡を中心に、飛鳥・奈良時代の文字資料について収集・整理を行なった。奈良県の発掘調査により出土した木簡の写真撮影はほぼ完了し、釈文の再検討を行なっている途中である。写真のデジタル化も継続して行なっている。 特に今年度は、赤外線スキャナーを本格的に導入し、新出・既存木簡の赤外線デジタル画像データを蓄積し始めた。この成果については、最終年度にまとめる予定をしている。 宮都出土の木簡・墨書土器と比較する目的等で、同時代の地方出土の文字資料に関しても機会を得て実物・複製品の観察を行なった。 また、奈良県立橿原考古学研究所による今年度の飛鳥京跡第147次発掘調査で、7世紀後半〜8世紀初頭の苑池遺構から約50点の木簡が出土した。これらの木簡について、洗浄・記録・写真撮影・釈読の作業を行なった。さらに、木簡釈文・内容に関して検討会を開催し、正確な釈文の作成・内容の把握をすることが出来た。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 鶴見泰寿: "飛鳥京苑池から出土した木簡"季刊 明日香風. 82号. 10-16 (2002)
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[Publications] 和田萃: "奈良時代の飛鳥の苑池"季刊 明日香風. 78号. 5-8 (2001)
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[Publications] 和田萃: "ヲワケ臣とワカタケル大王"稲荷山古墳の鉄剣を見直す. 122-131 (2001)
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[Publications] 和田萃: "斉明朝における飛鳥"飛鳥池遺跡と亀形石. 70-87 (2001)
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[Publications] 東野治之: "野中寺弥勒像銘文再説"仏教芸術. 258号. 67-70 (2001)
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[Publications] 東野治之: "天寿国繍帳の制作年代-銘文と図様からみた-"考古学の学際的研究-浜田青陵賞受賞者記念論文集I-. 1-28 (2001)