2000 Fiscal Year Annual Research Report
コミュニケーションの地域性と関西方言の影響力についての広域的研究
Project/Area Number |
12410111
|
Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
陣内 正敬 関西学院大学, 総合政策学部, 教授 (70154424)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
真田 信治 大阪大学, 大学院・文学研究科, 教授 (00099912)
友定 賢治 広島県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 教授 (80101632)
|
Keywords | コミュニケーション / 地域性 / 関西方言 / 多人数調査 / 世代表 / 関西コミュニケーション |
Research Abstract |
日本におけるコミュニケーションの地域性と、関西方言・関西コミュニケーションの広がりを探るために、 1.都市多人数調査を2箇所で、2.それと併行して、高校生・大学生へのアンケート調査を5箇所で、3.さらに、主要都市に限らない全国的広がりで電子言語地図作成のためのアンケート調査を行った。以下、各々の成果を簡単に紹介する。 1.大阪市と広島市において、言語使用やコミュニケーション意識に関して多人数面接調査を行った。大阪調査では、大阪市と隣接市ネイティブの話者154名、広島調査では広島市と隣接市町村ネイティブの話者170名を対象とした。目下のところ、収集資料の集計と分析を進めている。 2.関西圏(大阪・神戸)、首都圏(東京・横浜)、東北(仙台)、北海道(札幌)、九州(福岡)の5地域において、若年層(高校生・大学生)を対象として関西弁や関西的コミュニケーションの受容に関するアンケート調査を行った。総数約600名の回答からうかがえる傾向として、関西語彙の受容のみならず、ボケツッコミ型会話や、笑いに対する感覚など、コミュニケーション姿勢に関しても関西指向が明らかになりつつある。各地で世代差を視野に入れた多人数面接調査のさきがけとして貴重な資料である。 3.分担者の高橋を中心に、関西弁の広がりに関する項目を含んだ電子言語地図を作成中である。一部はホームページ上で公開している。(URL:http://home.hiroshima-u.ac.jp/hoogen)
|
Research Products
(2 results)