Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡野 祐子 関西学院大学, 法学部, 教授 (60224044)
佐野 寛 岡山大学, 法学部, 教授 (40135281)
青木 清 南山大学, 法学部, 教授 (80159277)
西谷 祐子 東北大学, 法学部, 助教授 (30301047)
織田 有基子 北海学園大学, 法学部, 助教授 (90204213)
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Research Abstract |
この4年間,わが国の戸籍における国際的な家族関係の扱いを国際私法理論に照らして評価し,より整合的な体系を提示することを目標に,法務省の通達,回答,先例を丹念に読み,位置づけていくという作業を続けてきた。その結果は,順次,研究会のホームページにおいて公表してきた(http://www.j.u-tokyo.ac.jp/〜dogauchi/shougaikoseki/)。 最終的な取りまとめの形は,「渉外戸籍法リステイトメント」として,条文形式で,「現行実務」,「改正提案」,「解説」という項目に沿って叙述することとなった。「現行実務」及び「改正提案」は,条文形式で既述することによって,曖昧さを極力排除し,実務に対して明確なメッセージを送るものである。そして,そのメッセージの理論的裏付けとして,「解説」において,将来にわたって各方面からの批判可能性を保てるようにするとともに,解説において,戸籍実務の紹介,その国際私法理論に照らした批判的考察を展開できるようにした。 具体的な項目立ては以下の通りである。1.総則(適用範囲・戸籍簿・戸籍の記載・届出),2.出生(総則・嫡出子・非嫡出子),3.認知・準正,4.養子縁組,5.婚姻,6.離婚,7.親権・後見,8.死亡・失踪宣告,9.氏,10.国籍。 2005年春には国際私法学会でのシンポジウム形式での発表を希望しており,その決定を待っている。
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