2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12420017
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
木畑 洋一 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (10012501)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山脇 直司 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (30158323)
山影 進 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (10115959)
山本 吉宣 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (20092025)
森井 裕一 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (00284935)
石田 勇治 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (30212898)
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Keywords | EU / 地域統合論 / 安全保障 / 国際文化交流 / 歴史認識 / ナショナリズム / 他者認識 / 東アジア |
Research Abstract |
研究最終年にあたる本年度は、これまでに蓄積してきたEU政策諸分野における対外関係、および域外諸国・地域の対EU関係の文献資料を整理・分析し、EUと域外諸国・地域との変化に富んだ複雑な関係の全体像をつかむと同時に、先の2年間各自の役割分担に則っておこなわれてきた研究の総括に従事した。 まず研究代表者の木畑は平成14年5月に「旧植民地地域の対EU関係の変容」について、分担者の森井は6月に「EUとG8-21世紀の国際秩序」について、井関は7月に「EU拡大とナショナリズム」について、石田は10月に「統合ヨーロッパの歴史認識の変容」について、川村は11月に「ドイツとEUの対外文化政策の現状」について、足立は12月に「カリブ地域のヨーロッパ認識」について、福永は平成15年1月に「EU・ドイツの国際司法政策」についてそれぞれ総括的な研究報告をおこなった。また平成15年1月には東京大学ドイツ・ヨーロツパ研究室(ドイツ学術交流会寄付講座)の協力を得て、楊彪(華東師範大学副教授)氏を招いて公開シンポジウム(駒場キャンパス、司会:石田)を催し、東アジアにおける現代ドイツ・EU研究の現状と課題をめぐって議論を交わした。また井関は平成14年8月にドイツに出張し、ベルリン自由大学の専門研究者と「グローバリゼーションとトランスナショナルNGO」について意見を交換した。また森井は平成14年12月に韓国ソウルで開かれた「日韓現代ヨーロッパ研究会」に出席し、冷戦後のヨーロッパ安全保障環境の変容と共通安全保障防衛政策の展開について研究成果を発表した。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 山本吉宣: "安全保障概念と伝統的安全保障の再検討"国際安全保障. 30-1/2. 12-36 (2002)
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[Publications] 川村陶子: "対外文化政策の再ナショナル化?:『ドイツらしさ』の戦略政治"ドィツ研究. 35. 31-44 (2002)
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[Publications] 井関正久: "グローバリゼーションとトランスナショナルNGO-ドイツ運動研究におけるNGO論議-"ドイツ研究. 33/34. 78-86 (2002)
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[Publications] 木畑洋一: "植民地主義の遺産と「文明」の驕り"松原正毅他編『岐路に立つ世界を語る 9.11以後の危機と希望』、 平凡社. 153-160 (2002)
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[Publications] 遠藤 貢: "NGOのグローバルな展開と国際社会の変動"小倉充夫・梶田孝道編『国際社会5 グローバル化と社会変動』東京大学出版会. 151-178 (2002)
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[Publications] Yuichi Morii: "The G8 Summit in Global and Local Perspectives : Process, Meeting, and Japanese Demestic Politics"John J.Kirton (eds.),New Directions in Global Political Governance : The G8 and international order in the twenty-first century, Ashgate/Aldershot. 83-95 (2002)
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[Publications] 石田勇治: "過去の卑服 ヒトラー後のドイツ"白水杜. 350 (2002)