2001 Fiscal Year Annual Research Report
環境関連財政支出および企業の環境対策によるマクロ的経済効果に関する日中比較研究
Project/Area Number |
12430008
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
荒山 裕行 名古屋大学, 大学院・経済学研究科, 助教授 (60191863)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤倉 良 立命館大学, 経済学部, 教授 (10274482)
並河 良一 名古屋大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (80313964)
薛 進軍 大分大学, 経済学部, 教授 (40262399)
厳 善平 桃山学院大学, 経済学部, 教授 (00248056)
竹歳 一紀 桃山学院大学, 経済学部, 助教授 (00242800)
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Keywords | 中国の環境問題 / 郷鎮工業 / 西部開発 / 郷鎮工業汚染源調査 / 環境行政 / 企業調査 / 環境協力 / 環境法制 |
Research Abstract |
中国は現在、西部開発と環境問題を国家の重点政策に掲げている。このことを踏まえ、西部開発とその対象地域での環境政策に焦点を絞り、現地調査、企業調査、および中国における研究会を実施した。 本年度はまず、1)西安、桂林、南寧において、西部開発と環境問題に関する現地調査を実施した。西安では下水処理場などの生活環境投資の実態を、桂林では企業の排水処理投資の実態を、南寧では日本の援助協力による石炭排煙処理投資の実態などを調査した。これらの地域では、他の地域に比べ環境投資が遅れたために汚染が深刻化した時期があったが、近年の重点投資によって改善傾向が見られること、ただし今後西部開発に伴う郷鎮工業の発展により汚染の拡大が懸念されることなどが、この現地調査によっても確認された。さらに、2)北京大学環境科学研究中心と共同で、西安、蘭州、桂林において、環境対策と環境投資に関する企業調査を実施した。また、3)同様の調査を寧夏大学西部発展研究中心と共同で寧夏回族自治区でも実施した。これらの調査により、特に西部開発との関連で、環境対策と環境投資についての企業の実情と意向を次年度にかけて明らかにしていく予定である。 この他、陝西師範大学政治経済学院において、中国の経済発展と環境に関する研究会を実施し、現在、寧夏大学西部発展研究中心と「地域開発と中国の経済発展」をテーマとする共同シンポジウム開催に向けて準備を進めている。 また、日本の高度成長期および中国の改革開放政策以降の、環境政策の有効性を分析するために、地域別(もしくは産業別)の経済関連および環境関連のデータベースの整備を行っている。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 竹歳 一紀: "北九州市における公害対策とその特徴"桃山学院大学経済経営論集. 43巻4号. 289-311 (2002)
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[Publications] 竹歳 一紀: "中国の郷鎮工業による汚染とその経済的要因について"環境経済・政策学会2001年大会報告要旨集. (2001)
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[Publications] 荒山 裕行: "農業と自然環境との葛藤"農業と経済. Vol.68 No.5. (2002)
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[Publications] Yuko Arayama (ed.): "Environment and Our Sustainability in the 21st Century : Understanding and Cooperation between Developed and Developing Countries"研究報告書 名古屋大学経済学研究科. 200 (2002)