2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12440061
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Research Institution | Yokkaichi University |
Principal Investigator |
鈴木 史郎 四日市大学, 総合政策学部, 教授 (50089851)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大島 隆義 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 教授 (00134651)
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Keywords | CP / T非保存 / 重フレイバー / レプトン / 稀崩壊 / 電気2重極 / 標準モデル |
Research Abstract |
KEKB加速器はさらに世界最高のルミノシティーを更新、Belle測定器はデータ収集実験開始以来累積ルミノシティー100fb^<-1>に到達し、その後も順調にデータ収集を続けている。引き続き、高統計のシミュレーション擬似データ生成・蓄積が進んだ。 データ解析は、昨年に引き続きτ生成におけるCP/T非保存の測定、τ粒子の電気2重極モーメント(の限界値)をeμ,eπ,μπ,eρ,μρ,πρ,ππ,ρρ終状態を用いて包括的に追及し、系統誤差を注意深く評価し、最終的な結果を公表した。従来の測定限界を1桁以上更新する値である。 τ崩壊に関しては、τ→ππν崩壊におけるππ質量分布を精度良く測定し、μの異常磁気能率の理論値に対するインプット値の追及、レプトン数非保存τ→μγ過程の探索を行った。統計精度は従来の測定を超え、背景事象から来る系統誤差を抑える作業が続行している。 昨年、レプトンが絡む新物理への窓となりうるFCNC稀崩壊過程B→Kμμのシグナルを得たが、今年度はフルの統計を用いてその結果を更新、Kee, K^*μμ終状態にも有力なシグナノレを得た。理論と比較しやすいinclusive b→X_sllの測定を、X_sをK^+/K^-/K^0及びπ4個までの積算で近似して行い、B→Kμμの測定とconsistentな有意の値を得た。 それらの結果は、2002年高エネノレギー国際会議(寄稿論文)、τレプトン国際ワークショップなどに報告され、またτの電気2重極モーメントの結果はPhys. Letters誌に掲載された。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] K.Abe et al.: "Study of the Electroweak Penguin Decay B →K^<(*)>1^+1^-"BELLE-CONF. 0241. (2002)
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[Publications] K.Abe et al.: "A Search for the Electric Dipole Moment of the τ Lepton"BELLE-CONF. 0250. (2002)
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[Publications] K.Abe et al.: "Measurement of the Electroweak Penguin Process B→Xs1^+1^-"BELLE-CONF. 0258. (2002)
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[Publications] K.Inami et al.: "Search for the electric dipole moment of the τ lepton"Phys. Letters. B551. 16-26 (2003)