2001 Fiscal Year Annual Research Report
国際的にみた我が国農業の経営継承方式の特質と将来方向
Project/Area Number |
12460101
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Research Institution | Rakuno Gakuen University |
Principal Investigator |
柳村 俊介 酪農学園大学, 酪農学部, 教授 (80183979)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
淡路 和則 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 教授 (90201904)
岩元 泉 鹿児島大学, 農学部, 教授 (10193773)
玉 真之介 岩手大学, 大学院・連合農学研究科, 教授 (20183072)
斎藤 潔 宇都宮大学, 農学部, 教授 (80202076)
安藤 光義 茨城大学, 農学部, 教授 (40261747)
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Keywords | 農業経営 / 経営継承 / 後継者問題 / 家族形態 / 相続 / 企業形態 / 農地制度 / 経営者能力 |
Research Abstract |
平成13年度の研究は、(1)日本全国における農業経営継承に関するアンケート調査、(2)アメリカおよびイギリスにおける農業経営継承問題の調査、の2つが柱になった。 前者のアンケート調査については、共同研究者のアンドリュー・エリントン教授がイギリス・フランス・カナダで、また同じく共同研究者のジョン・ベーカー氏が米国・アイオワ州で実施したアンケート調査とほぼ同内容の調査票を作成し、北海道から九州にいたる全国17地域(北海道4カ所・東北3カ所、関東2カ所、東海2カ所、九州2カ所、北陸・近畿・中国・四国各1カ所)において、原則として地域悉皆の配票調査を行った。調査票は5ページにわたり27の質問項目が含まれていたが、現時点で5,008の回答が寄せられ、この種の調査としては前例のない大がかりな調査となった。すでにデータの入力作業を終えたので、入力データの誤りを精査した後に、欧米の調査結果とつきあわせながら分析を進める予定である。アンケート調査結果は、国際比較・地域間比較とともに地域毎の分析も行うことを予定しているため、いくつかの地域では現地調査を実施し、データ収集や農家調査を行った。 後者の海外調査については、アメリカは平成13年7月13日〜29日、イギリスは平成13年11月17日〜27日の日程で調査を実施した。アメリカでは、7月14日〜16日の期間開催されたNFTN(National Farm Transition Network)の年次大会に出席した後、リッチモンド周辺の農場調査等を行った。さらに7月18日〜27日の期間はアイオワ州において農場調査や関係機関調査を行った。イギリスでは、レディングおよびニュートンアボットの2地域周辺の農場調査を行うとともに、プリマス大学のスタッフとミーティングを行った。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 柳村俊介: "親子間での農場継承の国際比較"DAIRYMAN. 51巻・10号. 17 (2001)
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[Publications] 玉真之介: "日本のムラ-その固有の要素と普遍性-"農業経済研究. 73巻・2号. 45-53 (2001)
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[Publications] 岩元 泉: "家族の縮小化と家族農業経営"農林統計調査. 51巻・11号. 16-21 (2001)
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[Publications] 岩元 泉: "農業者のライフスタイルと農業経営"農業と経済. 61巻・1号. 13-20 (2002)
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[Publications] 内山智裕: "草地型酪農における無形資産継承の特質と課題-北海道別海町の第三者継承を事例として-"農業経営研究. 39巻・2号. 101-104 (2001)
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[Publications] 内山智裕: "農業経営の無形資産継承メカニズムに関する考察-米国アイオワ州を事例として-"農業経営研究. 39巻・2号. 12-21 (2001)