2001 Fiscal Year Annual Research Report
ニワトリの量的遺伝子座の染色体マッピング-我が国初の試み
Project/Area Number |
12460134
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
都築 政起 広島大学, 生物生産学部, 助教授 (70212058)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松田 洋一 北海道大学, 先端化学技術共同研究センター, 教授 (70165835)
西堀 正英 広島大学, 生物生産学部, 助手 (80237718)
西村 敏英 広島大学, 生物生産学部, 教授 (70180643)
高橋 秀彰 (独)農業生物資源研究所, 主任研究員
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Keywords | ニワトリ / 量的形質 / QTLか解析 / 家系 / 染色体マッピング / DNAマーカー / オオシャモ / ハクショクレグホーン |
Research Abstract |
量的遺伝子の解明のためには、その解析用家系(親、F_1、F_2の1セット)が必要であるが、本研究では、大シャモと白色レグホーンに基づく家系造成が順調に進んだ。例えば、昨年度の8週齢体重形質に関する約3,000のF_2個体に加え、他の週齢についても、それぞれ約500-3000のF_2個体を準備できた。また、卵関連形質を調査するための約400のF_2個体も準備できえ。QTL解析用のDNAマーカーとして、マイクロサテライトマーカーを、昨年の500に引き続き、約500新たに開発した。さらに、これらのマーカーのうち135マーカー、ならぴに177のF_2個体を用いて、マーカーマッピングを行った。これにより、初義的ではあるが、21の染色体がカバーできた。 QTL解析を能率良く行うためには、家系の両親品種がもつ形質が異なっていることが望ましい。昨年度は、大シャモ、白色レグホーンおよびそのF_1世代につき、それぞれの形質ならぴにその遺伝性を調査して、本家系は、QTL解析のために有効に活用できる家系であると推測できたが、本年度は、実際にF_2世代の各形質を計測し、その分散を算出した。調査項目は、成長関連形質では、体重と脚長、卵関連形質では、産卵率と卵形状(卵重、卵長径、卵短径、卵殻強度、卵殻厚、卵殻重、卵殻色、卵白重、濃厚卵白高、濃厚卵白長径、濃厚卵白短径、卵黄重、卵黄高、卵黄径、卵黄色)、肉関連形質では、肉のアミノ酸含量(グルタミン酸をはじめ20種)、肉のpH、肉色(L値、a値、b値)、および剪断力価であった。3種の形質ともほとんど全ての項目について、F_2世代は大きな分散を示した。この結果から、ニワトリの量的形質に関するQTL解析は、将来、能率的に遂行できると考えられた
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