2001 Fiscal Year Annual Research Report
学校教育と学校外知識が科学リテラシーの形成に及ぼす影響についての日独比較研究
Project/Area Number |
12480037
|
Research Institution | National Institute for Educational Policy Research |
Principal Investigator |
吉岡 亮衛 国立教育政策研究所, 教育研究情報センター, 総括研究官 (40200951)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
KAISER Stefan 筑波大学, 文芸言語学系, 教授 (20260466)
藤田 剛志 千葉大学, 教育学部, 助教授 (90209057)
清水 克彦 国立教育政策研究所, 初等中等教育研究部, 総括研究官 (00192609)
|
Keywords | 科学概念 / アンケート調査 / 面接調査 / 日独比較 / 小学生 / 中学生 / 高校生 / 成人 |
Research Abstract |
本研究の目的は、高校生及び大学生において獲得されている科学リテラシーが、学校教育で得た知識と日常生活経験の中で得た知識とがどのような割合でどのような形で構成されているかを明らかにすることである。そのためにはわが国だけの調査と分析では特徴が見出しにくいため、ドイツとの比較研究の形をとり、両国の相対的な比較によってより鮮明な結果を導き出したいと考えている。その結果、問題はわが国に独自な問題であるのか、この時代に世界的に共通の問題であるのかについての認識が可能になると考える。本年度の具体的な研究内容は次の通りである。 1.中間成果報告 7月の日本科学教育学会第25回年会で課題研究枠を得て、2日間にわたり前年度に行った調査結果の報告と討論を行った。 2.第3回全体会議 報告会の後でメンバーの全体会議を行い、今後の研究計画について打ち合わせを行った。それにより前年度の調査結果の裏付けと検証を、面接調査によって行うことに決めた。そのための調査問題の作成をG. Schaeferが行い、11月上旬にドイツにおいて次の全体会議を開いて、調査問題と方法を討議し、試験的に面接調査も行って方法を確定することに決定した。 3.第4回全体会議 ハンブルク郊外で、メンバーの全体会議を行った。面接調査の流れと調査事項を検討し、実際に学生を1名招いて試験的な面接調査を行い、方法上の問題点を確認し、修正行った。また、今後のスケジュールを検討し、調査問題の完成を12月までに行い、その後の面接調査は4月までを目途に実施する。実施人数は「栄養」「気圧」「金属」の各概念について、小学5年生2名、中学2年生3名、高校2年生3名をそれぞれの国において調査することとした。その後は、データの分析を行い10月に再度全体会で結果を考察すること、平成15年2月に日本で最終報告会を開催することを決定した。 4.面接調査の実施 ドイツ側はほぼ、全て日本側は全体の3分の1程度完了した。
|
Research Products
(1 results)
-
[Publications] 吉岡亮衛, 藤田剛志, シュテファン・カイザー, ゲルハルト・シェーファー, レギナ・マニッツーシェーファー, ベルント・エーミッヒ: "いかにして私たちは科学概念を獲得するか-日常概念の発達に対する学校教育の影響に関する研究結果に基づいて-"日本科学教育学会年会論文集. 25. 101-126 (2001)