2001 Fiscal Year Annual Research Report
日本における授業研究の方法論の体系化と系譜に関する開発研究
Project/Area Number |
12480041
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
藤岡 完治 京都大学, 高等教育教授システム開発センター, 教授 (90030048)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菅井 勝雄 大阪大学, 人間科学部, 教授 (40000294)
澤本 和子 日本女子大学, 人間社会学部教育学科, 教授 (50226081)
生田 孝至 新潟大学, 教育人間科学部, 教授 (20018823)
野嶋 栄一郎 早稲田大学, 人間科学部, 教授 (20000086)
吉崎 静夫 日本女子大学, 人間社会学部教育学科, 教授 (20116130)
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Keywords | 授業研究 / 授業研究の方法論 / 教育の技術学 / 全授研 / 教育工学 / 教師像 / 授業コミュニケーション |
Research Abstract |
本研究は、日本における授業研究の系譜を辿る中で、授業研究の方法論を整理し、体系化を図ることを目的とする。本年度は分担グループでの研究を進めると同時に9月(京都)と12月(新潟)の2度の全体会をもった。 1,「全授研」(全国授業研究協議会)の発足と授業研究運動について北大グループの授業研究(藤岡)、名大グループの授業研究(大谷)、広島大グループの授業研究(深澤)が取り上げられ検討された。2,斎藤喜博と授業研究の会について、「山の子ども」の授業分析を中心に報告された(生田、西森)。今後、故井上光洋氏の遺産の整理も進める。3,授業研究と教育工学については、システムズ・アプローチによる授業研究(浅田)と授業コミュニケーションとアセスメント研究(南部)という視点から取り組まれた。4,わが国の土壌に根ざした授業研究と教師像について芦田恵之介,大村はま,木下竹次,及川平治等の実践者の授業記録にもとづく分析を試みた(澤本、木原、永田)。様々な系譜、及び方法論を整理する軸として教育における「技術学」とは何かが提案され(西之園)議論された。研究成果を来年度「教育セミナー関西02」(日本教育新聞社主催)のパネル討論で公開する。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 藤岡完治: "大学授業の参加観察"京都大学高等教育叢書. 第11号. 1-23 (2001)
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[Publications] 藤岡完治: "大学授業の構造と学生の学習経験の関連に関する研究-大学授業の参加観察を通して-"京都大学高等教育研究. 第7号. 1-24 (2001)
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[Publications] 生田孝至: "教育実践を記述する-教えること・学ぶことの技法-、(担当箇所、第8章 オン・ゴーイングによる授業過程の分析pp.155-174)"金子書房院. 195 (2002)
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[Publications] 藤岡完治: "看護教育の方法 看護教育の方法第1章pp1-11"藤岡完治・堀喜久子編著医学書院 発行. 184 (2002)
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[Publications] 澤本和子: "はなしことばの指導 小学校国語科授業研究"井上尚美・大熊徹・大内善一編 教育出版 発行. 187 (2001)
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[Publications] 吉崎静夫(編著): "つくろう アイディアいっぱいの「時間割」基本テク37"教育開発研究所. 220 (2001)