2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12480097
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
西田 正吾 大阪大学, 大学院・基礎工学研究科, 教授 (00273607)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 哲也 大阪大学, 大学院・基礎工学研究科, 助手 (80294164)
才脇 直樹 大阪大学, 大学院・基礎工学研究科, 講師 (20252637)
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Keywords | 時空間データ管理 / データベース / 木構造 / 高速検索 / 移動物体管理 |
Research Abstract |
研究代表者らは、従来より、3次元空間管理構造や空間データの効率的検索のためのデータ構造の研究を進めてきており、地図をベースにした都市の3次元モデルでのウォークスルーや地下配管の設備管理への適用検討なども行ってきている。本研究では、これらの研究成果をさらに発展させ統合させることにより、通常はデータ量が膨大になることが予想される移動物体を対象にした時空間データの効率的な検索を実現するためのデータ構造を開発する。具体的には、車輌や人間に付属して移動する携帯端末等のように時間とともに空間座標が変化する時空間データに対して、時間・空間・状態をキーにした検索が効率的に行えるツリー型のデータ構造を開発し、それをベースに大規模な時空間データ管理システムのプロトタイプの実現をめざす。 本年度は、時空間データに対して、時間・空間・状態をキーにした効率的な検索のためのデータ構造を設計した。具体的には、各データの状態ごとの開始時間・終了時間を2次元平面にマッピングし、それをツリー構造で管理すると共に、空間に関しては移動範囲を囲む最小の外接直方体を管理するための別のツリー構造を準備しておき、それらを検索条件に応じて適応的に選択して利用することにより効率の良い検索を実現することをめざす。この考え方に基づいて、時空間データ管理システムの試作を行うとともに、大量の時空間データを発生させ、また種々の検索条件を与えて、その性能およびメモリーコストなどを評価することにより、提案方式が有効であることを確認した。
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[Publications] 土方嘉徳,吉田哲也,西田正吾: "情報提供者によるユーザのナビゲーションを支援する適応型ハイパーメディアシステム"電気学会論文誌C. 120-C・11. 1720-1731 (2000)
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[Publications] 池本和生,野澤博,仲篤起,才脇直樹,西田正吾: "時空間ウォークスルーのためのデータ管理の一方式"電気学会論文誌C. 121-C・1. 142-149 (2001)