2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12490033
|
Research Institution | Kogakkan University |
Principal Investigator |
渡邊 寛 皇學館大学, 文学部, 教授 (70087732)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清水 潔 皇學館大学, 文学部, 教授 (10087736)
荊木 美行 皇學館大学, 史料編纂所, 助教授 (60213203)
岡田 登 皇學館大学, 史料編纂所, 教授 (10121518)
岡野 友彦 皇學館大学, 文学部, 助教授 (40278411)
田浦 雅徳 皇學館大学, 文学部, 助教授 (20298649)
|
Keywords | 国際研究者交流 / 中国 / 法典編纂 / 令集解 / 唐律令 / 明律 / 清律 / 明治刑法 |
Research Abstract |
1、前二年度に引き続き、『令集解』に引用される中国書のデーターベース化を目指して入力作業を継続したほか、新たにわが国古代法典の一つである『延喜式』神祇上・下のデーター入力をした。 2、国立国会図書館・国立公文書館・中央大学図書館などを調査し、中国法制史関係書物の日本伝来や両国に共通する法制関係史料の研究を進めた。なお、内閣文庫所蔵の『政事要略』『令集解』などの法制史関係書物の写本の紙焼き写真を入手し、分析を進めた。 3、平成14年8月25日から29日まで、清水潔・岡田登を北京の中国政法大学法律古籍整理研究所に派遣(岡田は、その後9月1日まで、洛陽・鄭州・上海を巡り、都城・古道・古墓などの調査研究を進めた)し、シンポジウム「法律制度よりみた日中の交流」を開催した。シンポジウムでは、清水が「天皇服制規定の成立-荷前奉幣における天皇御服規定-」、岡田が「日本古代交通制度研究の現状と課題-駅馬と伝馬-」を報告し、討議した。また、10月6日から12日まで、中国政法大学法律古籍整理研究所所長の徐世虹氏を招聘し、8月1日より本学史料編纂所の研究員として留学中(本学経費による)の鄭顕文両氏による基調報告を受けた同名のシンポジジウムを開催した。徐氏は、「走馬楼呉簡J22-2550号木牘補考」、鄭氏は「唐代神龍年間<散頒刑部格>残簡の文献価値について」を報告し、討議を重ねた。 4、本年度は、本研究の最終年度にあたり、これまで両国で開催された6回のシンポジウム基調報告を主に、日本側7名中国側8名の論文をまとめた報告書『日中律令制の比較研究』を作成した。
|
Research Products
(2 results)