2002 Fiscal Year Annual Research Report
人工衛星リモートセンシングに基づく海洋環境データベースの構築
Project/Area Number |
12555278
|
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
新開 明二 九州大学, 大学院・工学研究院, 教授 (10112301)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井関 俊夫 東京商船大学, 商船学部, 助教授 (70212959)
梶原 宏之 九州大学, 大学院・工学研究院, 教授 (30114862)
香川 洸二 九州大学, 大学院・工学研究院, 教授 (00253500)
山口 悟 九州大学, 大学院・工学研究院, 助教授 (00253542)
|
Keywords | 海洋環境情報 / ERS / リーモートセンシング / データベース / 海洋波浪 |
Research Abstract |
人工衛星による観測結果を積極的に利用して、設計条件設定に活用するためのリモートセンシングデータ(海洋波、海面水温、海上風速)に基づく海洋環境情報データベースのモデル構築を図ることが研究の目的である.海洋環境情報データベースモデルの開発は、データベースモデルの基本構成の方案確定、モデルの有効性の検討、人工衛星の情報利用技術と短期波浪海面波スペクトル表現技術の検討ならびにデータベースモデルの信頼性検討、船体動揺応答解析(実船計測データ解析、小型調査艇(模型船および実艇)計測実験)に基づくデータベースの有用性確認と評価、以上の各段階を経て実施された。 研究最終年度である今回は、[I]人工衛星の情報利用技術の開発、[II]リモートセンシングデータの解析とデータベース作成、[III]船体動揺応答(実船、小型調査艇(模型船および実艇))解析に基づく有用性確認と評価の各項目について前年度までに顕在化した課題の解決に研究の重点を置いた。 [I]、[II]、[III]の個々に解決すべき課題について、解決の目途がたった。船舶・海洋構造物設計者らが必要十分な精度保証のもとに海洋環境情報を容易に参照できるようなインターフェース的位置付けのデータベースモデルが望まれており、本研究で開発したデータベースの基本構成によって、設計対象物の設計条件の明確化を達成できることを明らかにした。衛星ERSによって提供されたリモートセンシングデータを統計解析し、北太平洋全海域についてデータベース作成を終えた。今後、全球規模の海域についてデータの解析の続行が望まれる。平成14年度は最終年度として、[I]〜[III]の作業を通じて、海洋環境情報データベースのモデル構築を図り、研究を完了した。
|
Research Products
(4 results)
-
[Publications] 新開明二: "船舶バラスト水交換実施海域の海象調査に関する一考祭"西部造船会会報. 第104号. 91-99 (2002)
-
[Publications] 松尾宏平: "人工衛星マイクロ波高度計による波高データの数値統計処理に関する考察"西部造船会会報. 第104号. 81-89 (2002)
-
[Publications] 松尾宏平: "人工衛星ERS-2による波高データの処理とその統計的特性について"西部造船会会報. 第105号. 123-131 (2003)
-
[Publications] 新開明二: "船舶が遭遇する荒天海象の発現頻度について"西部造船会会報. 第105号. 133-139 (2003)