2001 Fiscal Year Annual Research Report
毒性試験用揮発性有機化学物質(VOCs)吸入曝露装置制御システムの開発
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12557039
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
市原 学 名古屋大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (90252238)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柴田 英治 名古屋大学, 医学部, 助教授 (90206128)
山田 哲也 名古屋大学, 大学院・医学研究科, 助手 (90303635)
上島 通浩 名古屋大学, 大学院・医学研究科, 講師 (80281070)
山口 真一 (株)MHIエアロスペースシステムズ, 航空宇宙技術部, 研究員
平石 修 (株)MHIエアロスペースシステムズ, 航空宇宙技術部, 研究員
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Keywords | VOCs / 吸入曝露 / EFI / チャンバー / 有機溶剤 / ラット / ネットワーク / ガスクロマトグラフ |
Research Abstract |
ヘキサン、トルエン一回曝露に場合の時間加重平均値は目標値から2%以内の変動であったが、10ppmヘキサンの場合は6%の変動であった。ヘキサン、トルエン長期曝露においては、4%の変動であった。二種類の溶剤の混合曝露においても十分な曝露濃度精度が得られた。ガスクロマトグラフにカラムを装着することにより、混合ガスを分離し、ガス成分の正確な濃度を常時監視することが可能となった。ネットワークにより、施設外からの常時監視、制御が可能となった。さらに無停電装置を導入し、停電時の制御PCなどの故障を防ぐことが可能となった。ラットを用いた1-ブロモプロパン7日曝露実験、12週間曝露実験を実際に行い、曝露装置の安定性を確認した。ウィスター系ラット9匹ずつの3群に対して有機溶剤1-ブロモプロパンを200ppm、400ppm、800ppm、一日8時間曝露し7日間または12週間の曝露を行い、動物存在下での曝露濃度の安定性を調べた。曝露濃度の実測値は、7日間で196±11、395±8、798±16ppm(Mean±SD)であり、12週間では、208±15、412±24、821±38ppm(Mean±SD)であった。この結果より長期曝露における濃度の安定性が確認された。さらに、換気量、糞便洗浄装置、自動給水装置の働きについても調べた。チャンバー内の空気の換気回数は1時間に6回とし、動物飼育として望ましい環境を実現した。
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Research Products
(10 results)
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[Publications] Wang Hailan: "Biochemical changes in the central nervous system of rats exposed to 1-bromopropane for seven days"Toxicol Sci. (in press). (2002)
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[Publications] Ichihara Gaku: "Neurological disorders in three workers exposed to 1-bromopropane"J Occup Health. 44. 1-7 (2002)
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[Publications] Yu Xiaozhong: "Involvement of Bcl-2 family genes and Fas signaling system in primary and secondary male germ cell apoptosis induced by 2-bromopropane in"Toxicol Appl Pharmacol. 174. 35-48 (2001)
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[Publications] Yu Xiaozhong: "Neurotoxicity of 2-bromopropane and 1-bromopropane, alternative solvents for chlorofluorocarbons"Environ Res. 85. 48-52 (2001)
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[Publications] Gotoh Masahiro: "The changes of cholinesterase activity, nerve conduction velocity, and clinical signs and symptoms in termite control operators exposed to"J Occup Health. 43. 157-164 (2001)
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[Publications] Sakai Kiyoshi: "Airbone fiber concentration and size distribution of mineral fibers in area with sperpentinite outcrops in Aichi Prefecture, Japan"Ind Health. 39. 132-140 (2001)
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[Publications] 市原 学: "ブロモプロパン中毒による神経障害の症例とその機序について"末梢神経. (印刷中). (2001)
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[Publications] 竹内康浩: "化学物質による健康障害とリスクアセスメント"労働と健康. 27. 1-6 (2001)
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[Publications] 竹内康浩: "21世紀の産業医学-職業・災害医学会への期待-"日本職業・産業医学会会誌. 4. 337-340 (2001)
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[Publications] 竹内康浩: "荒記俊一編.中毒学-基礎・臨床・社会医学"朝倉書店(印刷中). (2001)