2001 Fiscal Year Annual Research Report
オントロジーに基づく訓練システムのための知的オーサリングツールの試作
Project/Area Number |
12558034
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
溝口 理一郎 大阪大学, 産業科学研究所, 教授 (20116106)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高岡 良行 東光精機(株), 制御機器事業部, 研究開発課長
来村 徳信 大阪大学, 産業科学研究所, 助手 (20252710)
池田 満 大阪大学, 産業科学研究所, 助教授 (80212786)
瀬田 和久 大阪府立大学, 総合科学学科, 助手 (50304051)
稲葉 晶子 大阪大学, 産業科学研究所, 助手 (10304049)
|
Keywords | オントロジー / 訓練システム / オーサリングツール / 再利用性 |
Research Abstract |
電力系統ネットワーク上の配電用変電所における構内事故対応業務をを対象とした複雑かつ高度な運転操作の訓練支援システムの知的訓練支援ツールの開発を行った。キーとなるアイデアはオペレーショナルな「タスクオントロジー」である。「訓練」を一つの問題解決行為とみなして、その概念構造をオントロジーとして明示化してツールに埋め込むことによって、オーサリングツールを「知的」にすることができる。もちろん、訓練タスクだけの理解では不十分で、「訓練教材」そのものの本質的構造をオントロジーかすることは言うまでもない。さらに、訓練対象(例えば変電所)をモデル化するためのオントロジーも必要となる。そこで、訓練タスクと教材構造というジェネリックな概念のオントロジーに対象固有のオントロジーをバインドする機構を開発し、ツールに埋め込んだ。この機能によって、高度なツールの実現が可能になった。本研究では、このような高度な機能の実現を目標とするが、学問的な新しさを追及するのではなく、企業側からの要求仕様に忠実かつ実用システムに組むこむことが可能な先端技術を選定して採用することによって実際に使われる魅力あるツールの開発を目指した。この観点でのツールの特長は次の2点にまとめられる。 (1) 教材が章・節単位で再利用できる。 (2) プラントの発展的な変化に容易に追従できるように機能拡張が容易である。
|
Research Products
(6 results)
-
[Publications] 平田謙次, 池田満, 溝口理一郎: "コンピテンシーオントロジーに基く人的資源開発の設計支援アプローチ"教育システム情報学会誌. 18・3. (2001)
-
[Publications] Thepchai Supnithi, 稲葉晶子, 池田満, 豊田順一, 溝口理一郎: "動的学習グループ構成機能を備えた協調学習支援システムの開発"教育システム情報学会誌. 18・1. 101-110 (2001)
-
[Publications] Riichiro Mizoguchi, N.Zhong: "Ontological Engineering : Foundation of the next generation knowledge processing"WI2001, LNAI2198, Springer-Verlag. 44-57 (2001)
-
[Publications] Inaba A., Ohkubo R., Ikeda M., Mizoguchi R., Toyoda J.: "An Instructional Design Support Environment for CSCL"Proceedings of Artificial Intelligence in Education 2001. 130-141 (2001)
-
[Publications] Hayashi Y., Tsumoto H., Ikeda M., Mizoguchi R.: "Toward an Ontology-aware Support for Learning-Oriented Knowledge Management"Proceeding of ICCE 2001. 1149-1152 (2001)
-
[Publications] Inaba A., Ohkubo R., Ikeda M., Mizoguchi R., Toyoda J.: "Design and Analysis of Learners' Interaction based on Collaborative Learning Ontology"Proc, of European Conference on CSCL 2001. 308-315 (2001)