2002 Fiscal Year Annual Research Report
経済の成長とグローバル化による農村地域社会の変貌に関する日本・カナダ比較
Project/Area Number |
12572030
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
坪井 伸広 筑波大学, 農林学系, 教授 (50311593)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
立川 雅司 農林水産政策研究所, 国際政策部, 室長
小田切 徳美 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (10201998)
中川 光弘 茨城大学, 農学部, 教授 (30302334)
首藤 久人 筑波大学, 農林学系, 講師 (40292792)
後藤 淳子 農林水産政策研究所, 企画連絡室, 科長
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Keywords | 日本:カナダ / 国際研究者交流 / 農村地域 / 比較研究 / 農村活性化 / 家族調査 |
Research Abstract |
共同研究体制:日本9名、カナダ5名の共同研究者。各大学院生数名の研究補助者。 具体的課題:(1)福島県飯舘村とオンタリオ州トウイードの戦後50年の変貌に関する比較、(2)経済のグローバル化が農村経済に及ぼした影響の比較、(3)飯舘村および栃木県粟野町とカナダ20地区農村地区の住民アイデンティティーの現状比較、(4)日本の調査地区農村リーダーのカナダ農村活性化財団等主宰年次研究大会へ参加(カナダ農村活性化のためのボトムアップ活動の成果と農村の実情体験)。 オンタリオ州トウイードでは、「1950年課税台帳」から、当時の居住者をリストアップし、当時の住民で現在も引き続き居住している家族を特定した。また、1948〜1953年の『トウィード・ニュース』を調査し、当時の社会環境復元の基礎資料を収集した。 カナダ側研究者と共同で、福島県飯舘村を対象に、1970年代以降の日本経済国際化の進展が地域経済に及ぼした影響を、計量モデル分析するための基礎データを収集した。 カナダ側と共同開発した調査表を用いて、カナダ20地区と日本の上記2地区において家族調査を実施した。住民台帳からランダムに抽出した住民を対象にカナダでは聞き取り調査、日本では配表調査を実施した。仕事の移動状況、地域内におけるボランティア活動、コミュニティあるいは町村に対する住民の評価、ローカルな技術・資源の利用および相互扶助などの実態などについて共通の調査項目によって両国の農村地域社会の比較のための基礎資料を収集した。本年度は集計作業にとどまり、分析は次年度になる。 研究調査交流:5月カナダ・ウィンペックワークショップ日本側から2名参加、1月東京ワークショップにカナダ側から2名参加。10月のカナダ研究大会に、日本側共同研究者5名、農村リーダー6名が参加し、研究報告をした。日本側フィールド調査にカナダ人調査補助者3名が参加、カナダ側フィールド調査に日本側1名が参加した。
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