2001 Fiscal Year Annual Research Report
遺伝子組み換え食品の安全性についてのSTS的・リスリ論的研究
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12572037
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
三浦 伸夫 神戸大学, 国際文化学部, 教授 (20219588)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 傳司 南山大学, 人文学部, 教授 (70195791)
平川 秀幸 京都女子大学, 現代社会学部, 講師 (50329934)
塚原 東吾 神戸大学, 国際文化学部, 助教授 (80266353)
大塚 善樹 広島経済大学, 経済学部, 助教授 (10320011)
三上 剛史 国際文化学部, 教授 (80157453)
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Keywords | GMO(遺伝子組み換え食品) / STS(科学技術社会論) / リスク論 / 安全学 / 規制科学(レギュラトリー・サイエンス) / バイオ・インダストリー / 東アジアの科学技術 / 知識生産論・知識流通論 |
Research Abstract |
本研究プログラムは、前年度に形成した、関西事務局体制(神戸大学・塚原と京都女子大学・平川が中心)、および東京における基軸となる研究事務局(東工大・中島と東大・綾部)の体制において、STS的方法論の検討と、GMOをめぐるさまざまな観点の検討を重ねた。研究体制・研究の内容的な新機軸、および国際面・国内面での研究体制の協力・企画の情況は以下のとおりの進展をみた。 1 本年あらたに加わったメンバーである小林傳司・金森修および木原英逸らの観点が、中島秀人・綾部広則の東京事務局体制に加え、STS的についての理論的な方向性を与えて社会的な研究の組織化に大きな前進を見ており、三上の理論的考察もここに加わる。 2 やはり新たなメンバーである大塚善樹による研究は、平川・中島(家田)貴子による規制科学(レギュラトリー・サイエンス)の問題に、塚原による生化学工業(バイオ・インダストリーの調査)および農芸化学の観点に社会学的考察を付け加えるものであり、研究に一層の深まりを与えることになった。 3 本年5月の韓国・ソウルにおける東アジアSTSネットワーク・ミーティングに、本会から中島・三上・山崎・平川・金森・塚原らが参加し研究交流とアジアにおけるGMOの情況の調査を行った。 4 10月に当初計画に含まれていたボストンでの4Sへの参加に関しては、ニューヨークでのテロの余波から参加が不可能となったが、ウェッブ上での交流が行われ、塚原によるブライアン・ウィンら研究の翻訳なども出版された。塚原によるメキシコ・アメリカ(カリフォルニア)におけるGMOの調査では、中南米諸国のGMOの情況も視野にいれ、幅広い資料の収集・現地調査を展開した。 5 2002年1月には神戸大学においてSTS学会などとの共催により、研究集会・シンポジウムを開催し、東アジアの情況についての検討をおこなった。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 平川秀幸: "「遺伝子組換え作物は飢餓から世界を救えるか-南北問題からみた遺伝子組換え作物」"ハイテク社会を生きる(仮)、(北樹出版). 1(発表予定). (2002)
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[Publications] 平川秀幸: "「科学・技術と公共空間-テクノクラシーへの抵抗の政治のための覚書」"現代思想. 29巻10号. 195-207 (2001)
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[Publications] 塚原東吾: "「科学と帝国主義」が開く地平"現代思想. 29巻10号. 156-175 (2001)
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[Publications] 小林傳司: "組換え農作物に関するコンセンサス会議"日本リスク学研究学会第14回春期講演シンポジューム講演予稿集『リスク社会とレギュラトリ・サイエンス』. 2001号. 25-33 (2001)
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[Publications] 三上剛史: "複合社会の公共空間:正義、アイデンティティ、公共性"『近代』(神戸大学『近代』刊行会). 87. 83-106 (2001)
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[Publications] 大塚善樹: "緑の遺伝子機械:物と人との政治学"現代思想. 28巻10号. 129-143 (2001)
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[Publications] 小林傳司, 藤垣裕子(編): "科学技術と公共性"玉川大学出版会(近刊予定). 356 (2002)