2001 Fiscal Year Annual Research Report
高齢社会の住宅政策・住環境整備システムに関する研究
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12572042
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Research Institution | Hokkaido Bunkyo University |
Principal Investigator |
鎌田 清子 北海道文教大学, 外国語学部, 教授 (90183277)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鎌田 哲宏 静岡大学, 情報学部・情報社会学科, 教授 (40022256)
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Keywords | 痴呆症 / ユニバーサルデザイン / カラーコーディネート / PFI(Private Finance Initiative) / BOT / 高齢者自助ボランティア / 医療ボランティア / 学生ボランティア活動 |
Research Abstract |
2001年9月11日アメリカで起きた同時多発テロ事件により本年の調査は移動の安全性を最優先せざるを得ないことになり当初に計画していた訪問先、航空機による移動経路を大幅に変更することにした。 1.カナダ、オタワでのCMHC(Canadian Mortage Housing Center)本社、文献資料室、及び研究所を直接訪問したことで各方面の専門家との面識、共同研究、情報交換などの約束が成立した。このことから次年次以降の調査研究の計画が立てやすくなり発展させていく事が可能になり予想以上の成果が得られました。 2.カナダでの痴呆症高齢者の最新住宅環境の開発事例をオッタワ、トロントで視察したがスウェーデン、ヨーロッパ、とは異なる概念で実現し運営していることが確認できた。所長など関係責任者との人的なネットワークができたことでさらに次年次以降の調査内容を深く分析する事が可能になりました。 3.アメリカではNY市を中心にイサベラホーム、ハーストン・ホテルなど貧富の差による明快な差異が理解できる視察調査が実現した。特にニューヨークでは痴呆症の第一人者であるDr.Jhon.Zesel氏と面識、協力関係を確立できたことで本人の著作、作品への理解を含めて今後の研究交流を進めていくことが可能になりました。 4.ボストンではNGOアダプティブエンバイロンメントの全面的な協力を得てユニバーサルデザインの最先端を理解する機会と痴呆症患者の住宅、地域内介護環境を民間企業、公立、NPO、最新の複合経営など代表的な開発事例の現地視察調査ができた。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 鎌田清子: "痴呆症高齢者住宅の開発事例研究 -アメリカにおけるPFI Methodの検証-"日本建築学会論文報告集.
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[Publications] 鎌田清子: "痴呆症患者に不可欠な住環境デザイン"日本建築学会 大会.
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[Publications] 鎌田清子: "仮題"ボケても暮らせる住まいつくりの為に""東京 (株)学文社. A4-250 (2004)
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[Publications] 鎌田清子: "仮題"エイジレス・ストレスフリーの住まい" -介護負担をかけない為に-"東京 (株)学文社.