2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12574014
|
Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
福原 輝幸 福井大学, 工学部, 教授 (10156804)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永井 二郎 福井大学, 工学部, 助教授 (70251981)
野田 秀樹 福井県立大学, 生物資源学部, 助教授 (40100656)
大城 閑 福井県立大学, 生物資源学部, 助教授 (20115801)
高野 保英 近畿大学, 理工学部, 助手 (80330231)
|
Keywords | 乾燥地緑化 / 淡水化 / 節水灌漑 / 水収支 / 熱・水分移動 / 蒸発凝縮 |
Research Abstract |
初年度の研究成果を踏まえ、プロジェクトとして以下のような項目について検討した。 (1)塩水の淡水化……福原・永井担当 1.アラブ首長国連邦においてチュブラー型淡水化装置を設置した。 2.造水量予測を目的として気象観測および日淡水造水量を計測した。 (2)土壌保水改良による予備節水栽培試験……福原・大城・野田担当 1.アラブ首長国での節水栽培の予備実験として、夏季に福井市内の温室に点滴灌漑システムを設置し、トマトの節水栽培を実施するとともに潅水収支を調べた。 2.土壌保水改良材は昨年度良好な研究成果が得られた米糠のほかに、新たにココナツピート、雑羊毛を採用した。 3.温室内温度、潅水量、蒸発量、体積含水率、土壌温度、相対湿度の測定を行うとともに、生育調査を実施した。 (3)アラブ首長国連邦での節水栽培試験・・……福原・大城・高野 1.アラブ首長国連邦での節水栽培試験は、昨年度同様ムタワ農業試験場において実施した。 2.土壌保水改良材として米糠、ココナツピート、雑羊毛を使用し、小松菜及びトマトを栽培した。 本年度の研究成果として以下の結論を得た。 いずれの保水改良材でも上発抑制効果があるが、それぞれの保水改良材によって、浸透・蒸発・乾燥メカニズムが異なるため、敷設及び潅水方法を決定する場合、それぞれ留意する必要がある。小松菜に関しては、最終的にアラブ首長国連邦で行われる通常の潅水量と比較して約7割節水することが出来た。なお、供試土自身の保水性が高いために、保水改良結果に差が出にくかったが、潅水量を抑制することで、トマトの果実糖度は、高くなった。したがって今後は、潅水方法について検討する。
|
Research Products
(1 results)
-
[Publications] 鍛冶静野, 福原輝幸, 大城閑, 野田敏秀: "土壌保水改良によるコマツナの節水栽培試験"土木学会第57回年次学術講演会講演概要集. VII-284. 568-569 (2001)