2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12610024
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Research Institution | Koyasan University |
Principal Investigator |
奥山 直司 高野山大学, 文学部, 助教授 (50177193)
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Keywords | 留学僧 / 探検僧 / 大菩提会 / Mahabodhi Society / ヴィドヨーダヤ仏教専修学院 / 河口慧海 / 明治仏教 / カルカッタ |
Research Abstract |
1 国内の調査と資料収集 本研究が対象とする明治期のアジア留学僧・探検僧に関して、彼らの出身教団、関係の大学、出身寺院、国立国会図書館などを調査し、文献・写真資料の収集ならびに聞き取りを行なった。その結果、特に能海寛、清水黙爾、東温譲、釈守愚、善連法彦、朝倉了昌、小泉了諦、河口慧海に関して、従来未公開であった資料を多数発掘・収集することができた。今後、同様の調査・研究を継続し、関連資料を総合する予定である。 2 インド・スリランカの調査と資料収集 (1)コロンボ大菩提会とヴィドヨーダヤ仏教専修学院:日本僧が居住した跡を確認すると同時に、本研究に関連する、日本では入手困難な雑誌・単行本を入手できた。 (2)カルカッタ大菩提会:大菩提会創設期に発行されたJournal of Mahabodhi Societyは、本研究にとっても大変な貴重資料である。当会の図書室において関連記事を筆写した。 (3)ダージリン・カリンポン:チベット学者サラット・チャンドラ・ダース邸の跡、ダライ・ラマ13世の行宮跡、グーム僧院など、日本僧が頻繁に出入りした場所を確認した。 (4)その他:タゴール・ハウス、バリガンジ街の旧タゴール家、ウエリントン街、サンスクリット大学校など、カルカッタにある日本僧縁の場所を見学した。 3 以上の結果、明治期のアジア留学僧・探検僧たちの足跡をかなり具体的に明らかにすることが可能になった。
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