2002 Fiscal Year Annual Research Report
重度難聴児の初期言語におけるコミュニケーション機能の評価法の開発
Project/Area Number |
12610242
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Research Institution | UNIVERSITY OF TSUKUBA |
Principal Investigator |
鷲尾 純一 筑波大学, 心身障害学系, 助教授 (80220854)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西澤 弘行 常磐大学, 人間科学部, 助教授 (50296068)
廣田 栄子 国際医療福祉大学, 言語聴覚障害学科, 教授 (30275789)
斎藤 佐和 筑波大学, 心身障害学系, 教授 (00015819)
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Keywords | 重度難聴児 / コミュニケーション機能 / 初期言語発達 / 聴覚活用 / 人工内耳 / 韻律知覚 |
Research Abstract |
本研究は平成12年度から3ヵ年の計画で進められた。今年度は最終年度であり、中心課題であった重度難聴児の初期言語段階におけるコミュニケーション機能の発達評価を、人工内耳を装着した重度難聴児を対象に、試作した評価法に基づいて引き続いて行った。また、これまでの研究成果を成果報告書としてまとめた。その概要は以下の通りである。 1)難聴児における初期言語の評価法開発のための検討 コミュニケーション機能を、I感情表出、II行動調整、III交話、IV意味伝達、V表示、VI言語学習の6カテゴリに分類し、音声表出の形式を、有意味発声、擬声語・擬態語、語の3つに分類して評価する方法を試作開発した。 2)人工内耳を装着した重度難聴児のコミュニケーション機能の発達 重度難聴児1事例について、補聴器を装用していた時期から人工内耳を装着した後の時期まで2年間5回に渡ってコミュニケーション場面をビデオ収集し、初期言語の発話サンプルを収集した。また、コミュニケーション機能の発達経過を、開発した評価法を用いて分析した。 3)コミュニケーション障害児の療育支援方法の開発 都市部と都市周辺部における言語教育・養育環境を調査し、地域の特性に着目した早期療育支援方法の実施にあたって検討すべき要件および課題について明らかにした。 4)聴覚障害児の韻律知覚における聴能学的評価法の開発 聴覚障害児の韻律知覚能力を評価するために、2モーラ単語アクセントと2語文イントネーションを用いた検査バッテリを開発し、難聴学級児童に適用した。これらの結果を聴力レベルおよび音韻知覚能力との関係から分析した。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 王一令, 鷲尾純一: "聴覚障害児者を対象とする中国語音韻・韻律知覚検査バッテリの開発"Audiology Japan. 45巻(5). 509-510 (2002)
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[Publications] 鷲尾純一: "インテグレーション環境で学ぶ聴覚障害児・者の教育的支援"特殊教育学研究. 39巻4号. 91-97 (2002)
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[Publications] 川崎億子, 斎藤佐和: "聴覚障害幼児の身振りと音声言語の発達的関係"心身障害学研究. 24巻. 39-47 (2000)
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[Publications] 鷲尾純一: "難聴(言葉の障害入門 第7章)"編者:西村辨作, 発行所:大修館書店. 28 (2001)