2000 Fiscal Year Annual Research Report
デジタル革命時代における子どもの人間関係と生徒指導の課題に関するエスノグラフィー
Project/Area Number |
12610249
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
酒井 朗 お茶の水女子大学, 文教育学部, 助教授 (90211929)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田代 和美 お茶の水女子大学, 人間文化研究科, 助教授 (80227074)
箕浦 康子 お茶の水女子大学, 人間文化研究科, 教授 (20135924)
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Keywords | メディアライフ / 友人関係 / 親子関係 / 生徒指導 / エスノグラフィー |
Research Abstract |
研究計画に従い、今年度は下記の3種類の調査を並行して実施した。 1)都内中学校における中学生のメディア接触と生徒指導に関する聞き取り調査 研究計画では高校を予定していたが、都内中学校1校で調査許可がおりたため学校段階を1つ下げて思春期の青少年のメディア接触状況を調査した。対象となったのは、中学1〜3年生約50名であり、1人約30分程度の個別インタビューを実施した。調査内容はパソコン、携帯電話、テレビゲームの使用状況と、それらをめぐる親子関係、友人関係の実態についてである。現在、インタビューデータのテープ起こしをしており、次年度は分析に入る。 2)幼児期の子どもと保護者のメディア接触に関する実態調査 都内幼稚園において、園児の保護者を対象に保護者自身のメディアライフと、園児のそれについて聞き取り調査を実施した。とくにテレビ視聴に関しては、具体的にどの時間帯に誰がテレビをみているかについて詳しい聞き取りを実施している。 3)都内小中学校の児童生徒の生活と意識に関する質問紙調査 都内のある区の区立小中学校に通う児童生徒を対象に、同区との連携で質問紙による調査を実施した。対象は小3、小5、中2のそれぞれ約400名。調査内容はメディア接触・利用状況の他、しつけなどの親子関係、友人関係、および規範意識とストレス耐性などである。基礎的な集計はすでに完了しており、親子関係の今日的特徴や家庭でのメディア接触状況について現状把握ができた。 次年度は高校生を対象とした調査を実施するとともに、研究会を継続的に持つなどして今年度収集したデータの分析を行う予定である。
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