2000 Fiscal Year Annual Research Report
児童・生徒問題に対応した規範教育カリキュラムの策定に関する基礎研究
Project/Area Number |
12610288
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Research Institution | Japan Women's University |
Principal Investigator |
清永 賢二 日本女子大学, 人間社会学部, 教授 (50277670)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清永 奈穂 (株)ステップ総合研究所, 代表取締役
田甫 桂三 東京女学館, 附属小学校, 校長
佐藤 全 日本女子大学, 人間社会学部, 教授 (50004114)
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Keywords | 市民教育 / 問題行動 / 規範教育 / 英国初・中教育 / カリキュラム |
Research Abstract |
平成12年度においては、以下の研究を実施した。 (1)児童・生徒の規範意識と家庭・学校・地域社会での規範教育の実態把握。 (2)イギリス及びオランダの義務教育学校を中心とした規範教育の実態把握。 (1)の研究結果として、小中学校で様々な問題行動を生じる児童生徒には、家族、特に幼児期からの両親の養育態度に問題の多い事が判明した。特に親子関係における基本的生活習慣の形成努力の不足、一貫した愛情表現の不在等が特に見られた。逆に言えば、保育園、幼稚園生活において、こうした生活習慣の形成や親あるいはそれに代わる者による受容的接触が十分に成された場合、その後の問題行動の発生を十分に抑止することの可能性が認められた。 (2)の研究としては、イギリス・オランダの教育・雇用省を中心に規範教育カリキュラムの実態把握を行った。その結果、例えばイギリスにおいては新カリキュラム中に「Citizenship Education」(市民としての資格教育)が年齢発達段階別に設定され、「健康教育」とリンクした子供を大人にする教育のなされていることが判明した。
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