2001 Fiscal Year Annual Research Report
大学組織のマーケティング活動に関する内部・外部環境分析からの実証的研究
Project/Area Number |
12610292
|
Research Institution | Hamamatsu University |
Principal Investigator |
田部井 潤 浜松大学, 国際経済学部, 助教授 (50267861)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
栗栖 淳 国士舘大学, 文学部, 専任講師 (20215057)
大森 正之 明治大学, 政治経済学部, 助教授 (40267860)
鈴木 孝光 浜松大学, 国際経済学部, 助教授 (50281457)
|
Keywords | 大学組織 / マーケティング活動 / 内部資源分析 / 外部環境分析 |
Research Abstract |
本年度は、平成13年度の研究実施計画に基づき次の4点について研究を進めた。 第一に、四年制私立大学を対象とした『私立大学のマーケティング活動に関する調査』を、平成13年6月から7月にかけて実査した。実査は、全国494校の私立大学を対象とし、182校から有効回答が得られた(有効回答率36.8%)。調査結果の概要並びに分析結果については、雑誌論文並びに日本教育社会学会第53回大会で報告するとともに、ホームページ上(http://home.hamamatsu-u.ac.jp/~tabei)においても公開した。 (1)内部資源の充足(教職員の能力並びにその活用度等)と大学のマーケティング成功項目(定員充足等)との間に正の相関が見られた。 (2)今日的課題である「大学の国際化」に関しては、「外国人留学生の受け入れ」、「海外教職員の招聘推進」、「教職員の短期海外派遣の拡充」、「教職員の長期海外派遣の拡充」の項目で、大学規模による有意差がみられた。 第二に、私立大学の財政問題の分析を、理論的視点並びにインタビュー結果から総括すると、個々の大学の状況により偏差が大きく、事例研究によって個別の大学の内部資源、外部環境を実際に調査しなければならないことが判明した。このための調査対象校を選択し現在交渉中である。 第三に、大学のマーケティング活動の実施過程のモデル化については、理論研究からその概要をまとめた。その成果は『21世紀教育事典』(勉誠出版より近日中に発刊予定)に寄稿した。 第四に、文部科学省の二次データ分析では、以前の科研費研究結果において判明した私立短期大学同様、都道府県間で違いが顕著であることが判明した。
|