2000 Fiscal Year Annual Research Report
フランス・アンシャンレジーム期のジャーナリズムと世論に関する社会文化史的研究
Project/Area Number |
12610402
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
森原 隆 早稲田大学, 文学部, 教授 (70183663)
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Keywords | アンシャン・レジーム / ジャーナリズム / 世論 / 政治的公共性 / 絶対王政 / 社会文化史 / 社会史 / フランス革命 |
Research Abstract |
上記のテーマについて、とくに近世・近代フランスの新聞・雑誌などの定期刊行物に関する史料調査を行った。フランスの国立図書館、古文書館などの諸図書館、文書館所蔵の定期刊行物関連の史料を、マイクロ・フィルム、マイクロ・フィシュ、コピーなどの購入を通じて収集に努めた。さらに国立図書館の定期刊行物部門やマザラン図書館、またフランス外務省の図書資料室の『ガゼット』や外国紙関連の手稿史料について、必要箇所などの包括的な文献収集に努めた。このために設備備品費を充当した。また、わが国の諸大学・諸研究機関に散在する史料の調査と収集を行った。このため、近畿圏の諸大学、東京圏の諸大学、名古屋大学、等で史料調査をし、全国的な所蔵状況を把握し、必要箇所の文献収集に努めた。たとえば、同志社大学所蔵の定期刊行物、京大経済学部の上野文庫、都立大、専修大の革命史コレクション、名古屋大法学部の定期刊行物コレクションなどでの調査を実施した。旅費の多くをこれに充当した。さらに.上記の研究課題に関わる研究書、著作を同時に収集し、近世・近代フランスのジャーナリズムとそれをめぐる諸問題について研究動向または研究ノートの執筆を試みている。 また、「世論」や「政治的公共性」に関する研究動向について、西洋史学のみならず社会学、政治学、文学、美学などの分野における近年の研究状況の把握に努めた。2000年度西洋史読書会大会(11月3日、於:京大会館)において、「アンシャン・レジーム下の新聞とジャーナリズムールイ16世即位以後の動向について-」というテーマで研究発表を行い、1770年代、1780年代のフランス社会の分析を試みた。
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Research Products
(1 results)