2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12610470
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
岩佐 昌あき 九州大学, 大学院・言語文化研究院, 教授 (60136546)
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Keywords | 中国現代文学史 / 光明と暗黒 / 歌頌と暴露 / 文芸講和 |
Research Abstract |
1.平成13年度は4月から7月まで平成12年度の計画の積み残しの課題(五四以降から1920年代の文学作品・理論の検討)の解決に重点を置き、「新青年」にみられる「光明/暗黒」の用語の抽出を行った。しかし予想に反して、「社会の暗黒・未来の光明」という文脈での「光明/暗黒」の語彙は余り得られなかった。この理由についてはまとめの段階で考察したい。 2.7月13日「"中国現代文学伝統"国際学術研討会」(南京大学中国現代文学研究中心で開催)においてこれまでの研究結果について報告(「中国現代文学中伝統創作思惟模式」)した。この報告は「文学評論」2001年第6期、「文芸争鳴」2001年第5期でも言及され、学会でも一定の反響があった。 3.9月8日東アジア学会第10回大会(西南学院大学で開催)で本研究の視点から見た中国90年代文学に関する報告(「文学は「東アジア」世界を共有できるか」)を行った。 4.12月15日北京首都師範大学、ライデン大学(オランダ)、カリフォルニア大学デービィス校共催「中国新詩理論国際研討会」(首都師範大学で開催)において、本研究をベースに中国初期象徴派について論じた報告(「浅談"蒼白"」)を行った。 5.平成14年3月17日〜23日厦門大学中文系・兪兆平教授(文芸理論研究室主任)を招き、本報告のこれまでの成果についてレビューを受ける。
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