2000 Fiscal Year Annual Research Report
C.ディケンズとJ.フォースターを中心としたヴィクトリア朝文壇地図の研究
Project/Area Number |
12610493
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
植木 研介 広島大学, 文学部, 教授 (20033508)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
要田 圭治 広島大学, 総合科学部, 助教授 (60137247)
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Keywords | ディケンズ / J.フォースター / ヴィクトリア朝 / 文壇地図 / ジャーナリズム / エインズワース / リー・ハント / 雑誌 |
Research Abstract |
平成12年度は、広島大学所蔵のディケンズの編集した週刊誌、Household wordsとAll the Year Roundを中心として、また最初ディケンズが創刊して、後にエインズワースがディケンズ辞任の後編集に携わった、月刊雑誌Bentley's Miscellany等の雑誌書籍本体と、これらに関する研究書の、分類・点検・吟味にあたった。 さらに、同時期のヴイクトリア朝文芸ジャーナリズムの中で活躍した、リー・ハントの編集したThe Examinerのテキスト収集にのりだした。その上、幸運にも、エインズワースのが編集した、Ainsworth's Magazineのマイクロフィルム、リー・ハント関係のLeigh Hunt's JournalならびにLeigh Hunt's Journal and the Printing Machineのマイクロフィルムを科学研究費で獲得するという貴重な1次資料を蒐集する事ができた。 平成12年10月になって科学研究費の追加交付が決定し、交付を受ける準備に入ったため、詳細な歴史的、科学的、文芸的分析を行う時間が確保出来なかった。したがって本年度分の研究の成果公開は、少し遅れて、平成13年度にずれ込むが、上記の3つのマイクロフィルムを入手できた事は「C.ディケンズとJ.フォースターを中心としたヴィクトリア朝文壇地図の研究」の大切な一翼を担う基礎固めの資料を取得したと考えている。来年度前半は,これらの資料の精密な内容分析を、社会史と文芸の側面から行い成果を発表する予定である。また来年度は、リー・ハントと対立していた文芸ジャーナリストとの関係をなんとかこれまで良く知られていなかった資料の中から掘り起こす予定である。
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