2001 Fiscal Year Annual Research Report

電子商取引が流通・金融および企業情報システムに及ぼす衝撃の多角的研究

Research Project

Project/Area Number	12630118
Research Institution	HANNAN UNIVERSITY
Principal Investigator	土居康男阪南大学, 流通学部, 教授 (30288956)
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha)	玉置彰宏阪南大学, 経営情報学部, 教授 (70278753) 伊田昌弘阪南大学, 経営情報学部, 教授 (50223079) 野澤正徳阪南大学, 経営情報学部, 教授 (60025187) 新宅彰阪南大学, 経営情報学部, 教授 (70309368) 市川隆男阪南大学, 経営情報学部, 教授 (20095459)
Keywords	電子商 / e-Commerce / B to C(企業消費者間取引) / B to B(企業間取引) / 電子決済 / 電子マネー / SCM(サプライチェインマネジメント) / CRM(カストマー・リレーションズマネジメント)
Research Abstract	研究代表者土居は、2001年8月18-21日米国ワシントン市にて開催のAMA Summer Marketing Educators' Conferenceに出席し、共同研究者である米国Drexel大学Dr. Bert Rosenbloomをリーダーとして各国代表と共に「米国、日本、スイス、韓国における電子商のチャネルに及ぼす衝撃」について発表した。その結果、以下6つのパラダイムにおいて、電子商取引で先行する米国と之を追う日本でB2C, B2Bいずれの場合もほぼ同じ傾向がみられた。懸念された1)Disintermediation(中抜き)による中間商人排除は少なく、むしろ2)Disintermediation(中増し)即ちサイバースペースの生む新たなサービスを提供する新しいタイプの中間商人が必要になる。従って3)Channel Conflct Paradigm-日米で30年間続き特に歴史的に卸商が強い日本では電子商における中抜き論議は今後も続くだろうが、実際には4)Channel Confluence Paradigm即ちクリック&モルタルと呼ばれる電子商と従来のチャネル併用の相乗効果が米国先行日本追従で現れ、多分近い内に日米逆転もありうる。5)Charnnel Flows Paradigmにおいては物流がディジタル化されずインターネットの速度と効率というメリットを相殺している。6)Channel Efficiency Paradigmの結論は時期尚早である・・・などが判明した。共同研究では、電子商取引の諸側面についての多角的な視野から調査と考察がなされた。企業内・企業間の情報システムであるSCM, ERP, KMの発展、企業のマーケティング活動へのCRMの導入会計情報システムのディジタル化によるディスクロージャーの進展、電子マネーの普及に伴う決済システムの変化と国際取引への影響、企業情報システムでのオブジェクト志向プログラミングの利用、XML言語による取引手順の標準化の動向など、多くの新しい知見が得られている。後期には各研究員が毎週1回総合講座(インターネット・エコノミー)を担当し学内成果発表に代えた

Research Products
(7 results)

All Other

All Publications (7 results)

[Publications] 土居康男: "Impact of E-COMMERCE on Marketing Channels in Japan(学会発表)"AMA Summer Marketing Educators' Conference. (2001)
[Publications] 野澤正徳: "情報社会の発展と個人の自立"唯物論と現代. 27. 2-17 (2001)
[Publications] 野澤正徳: "電子商取引の新動向:2002年1月-SCM, eMPとブロードバンド"情報科学研究. 16. 35-47 (2002)
[Publications] 新宅彰: "インターネット・バンキングと資金決済-電子マネーの将来像と問題点-"阪南論集社会科学編. 37(2). 1-17 (2001)
[Publications] 伊田昌弘, 市川隆男: "電子マネーと国際ビジネス-現状と国家主権衰退の可能性"情報科学研究. 15. 17-29 (2001)
[Publications] 伊田昌弘: "IT時代と国際経済システム"「第4章電子決済・eマネー」担当. (2002)
[Publications] 玉置彰宏, 浜田淳司: "IT文明論"平凡社. 197 (2001)

2001 Fiscal Year Annual Research Report

電子商取引が流通・金融および企業情報システムに及ぼす衝撃の多角的研究

Principal Investigator

土居 康男 阪南大学, 流通学部, 教授 (30288956)

Research Products

[Publications] 土居 康男: "Impact of E-COMMERCE on Marketing Channels in Japan(学会発表)"AMA Summer Marketing Educators' Conference. (2001)

[Publications] 野澤 正徳: "情報社会の発展と個人の自立"唯物論と現代. 27. 2-17 (2001)

[Publications] 野澤 正徳: "電子商取引の新動向:2002年1月-SCM, eMPとブロードバンド"情報科学研究. 16. 35-47 (2002)

[Publications] 新宅 彰: "インターネット・バンキングと資金決済-電子マネーの将来像と問題点-"阪南論集 社会科学編. 37(2). 1-17 (2001)

[Publications] 伊田昌弘, 市川隆男: "電子マネーと国際ビジネス-現状と国家主権衰退の可能性"情報科学研究. 15. 17-29 (2001)

[Publications] 伊田 昌弘: "IT時代と国際経済システム"「第4章 電子決済・eマネー」担当. (2002)

[Publications] 玉置 彰宏, 浜田淳司: "IT文明論"平凡社. 197 (2001)

土居康男阪南大学, 流通学部, 教授 (30288956)

[Publications] 土居康男: "Impact of E-COMMERCE on Marketing Channels in Japan(学会発表)"AMA Summer Marketing Educators' Conference. (2001)

[Publications] 野澤正徳: "情報社会の発展と個人の自立"唯物論と現代. 27. 2-17 (2001)

[Publications] 野澤正徳: "電子商取引の新動向:2002年1月-SCM, eMPとブロードバンド"情報科学研究. 16. 35-47 (2002)

[Publications] 新宅彰: "インターネット・バンキングと資金決済-電子マネーの将来像と問題点-"阪南論集社会科学編. 37(2). 1-17 (2001)

[Publications] 伊田昌弘: "IT時代と国際経済システム"「第4章電子決済・eマネー」担当. (2002)

[Publications] 玉置彰宏, 浜田淳司: "IT文明論"平凡社. 197 (2001)