2001 Fiscal Year Annual Research Report
冬季日本海沿岸季節風による海塩汚損と着雪によるポリマーがいしの絶縁特性
Project/Area Number |
12650262
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Research Institution | Kitami Institute of Technology |
Principal Investigator |
菅原 宣義 北見工業大学, 工学部・電気電子工学科, 助教授 (50003215)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
保苅 和雄 北見工業大学, 工学部・電気電子工学科, 助手 (10003211)
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Keywords | ポリマーがいし / 撥水性 / 直流漏れ抵抗 / 絶縁低下 / 汚損 / 着雪 / 海塩 / 塩雪害 |
Research Abstract |
平成12年度から留萌郡小平町字鬼鹿元浜にがいしの曝露試験所を作り、試験用がいしの塩雪害環境への曝露試験を行っている。曝露試験場は、架設足場用パイプで試験用碍子を架設する高さ約6mの棚を作り、これに材質の異なる3種類のポリマー碍子(Silicone rubber, EPDM, EVA)、形状の異なるシリコーンゴム製複合碍子(同径笠、段違笠)および各種磁器碍子をつり下げ海風や着雪に曝した。この試験場は波打ち際から直線距離で80m離れていて、国道を挟んでいる。拭き洗いによるがいしの汚損度測定は、毎月の予定で行い、NaとMgイオンの分析もそれぞれのがいしに関して行なっている。この分析は、直流漏れ抵抗のがいし依存性の解明に使用予定。それぞれのがいしの直流漏れ抵抗は、100Vの直流電圧を印加して測定している。気象観測用に温湿度計、風向計、風速計等を設置した。試験用棚から5m程度離れた位置にポールを建てて、ラン経由監視カメラを設置して、試験用がいしの冠雪、着氷、つららの発生状態を1日3回メールで研究室へ送り、監視している。 平成13年度の観測では、春と季節風が吹く11月では、風向や湿度の変化に大きな違いや季節的特徴を知ることが出来た。この季節依存の気象に伴い、各種試験用がいしの汚損状態や、それに依存する直流漏れ抵抗が変化していることを観察できた。また、がいし表面にモノマーのシリコーンオイルを染み出すシリコーンゴム製がいしとオイルを染み出さない他のポリマーがいしとでは直流抵抗の湿度変化の1ヶ月間の散布図に大きな違いを観察できた。今後これら材質毎の絶縁特性の違いを解明する予定。
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