2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12650661
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
榊原 精 岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 助教授 (40033245)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹元 嘉利 岡山大学, 工学部, 助手 (60216942)
飛田 守孝 岡山大学, 工学部, 教授 (90023134)
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Keywords | メカニカルアロイング / マグネシウム / 高分子 / テフロン / メカノケミストリ |
Research Abstract |
新規購入の振動型ボールミルと従来使用の遊星型ボールミルとの性能比較を,マグネシウム(Mg)-アルミニウム(Al)混合粉末のメカニカルアロイング(MA)について行ったところ,遊星型ボールミルを上回る速度での合金化が確認された。閉鎖系でのMg-テフロン系でのMAは爆発による高圧発生のおそれがあるので,開放系に近い実験条件の予備実験としてアルゴンガス置換したアクリル樹脂製ボックス中での,自動乳鉢(新規購入)によるMAを試みたが,投入エネルギーの不足により合金化や反応の進行は認められず,金属粉末の微細化が進行したのみであった。閉鎖系の振動型ボールミルを発生ガスの採取ができるよう改造し,Mg-テフロン系のMAを行った。テフロン/Mg重量比を種々に変えると,いずれの場合も爆発反応が起きたが,爆発までの時間はテフロン量の増加とともに増加した。爆発によって生じた反応生成物固体の粉末X線回折によってMgF_2の生成が確認され,その量は反応当量まではテフロン量の増加とともに増した。反応当量以下のテフロン量においても,固体生成物中には少量のテフロンが未反応で残留し,テフロン量とともに増加する傾向があった。走査電子顕微鏡観察によれば,初期のMgとテフロンの粒径それぞれ約100μm,約30μmに対して,MA後の粒径は約5μmと微細化が進んでいた。爆発反応によって生成した気体中にフッ素化合物が含まれているかどうか現在ランタン-アリザリンコンプレキソン吸光光度法により分析中である。
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