2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12660155
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
服部 芳明 鹿児島大学, 農学部, 助教授 (80180909)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
寺岡 行雄 鹿児島大学, 農学部, 助教授 (40264105)
枚田 邦宏 鹿児島大学, 農学部, 助教授 (50222245)
藤田 晋輔 鹿児島大学, 農学部, 教授 (70032563)
寺床 勝也 鹿児島大学, 農学部, 助手 (70264455)
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Keywords | 環境ラベル / コンジョイント分析 / 木材製品 / 木材認証・ラベリング制度 / 木造住宅部材 / アンケート調査 |
Research Abstract |
木材や木質材料の優れた特性を住宅建築資材として生かせる社会システムの構築こそが、持続的経済社会を実現する一つの途であると思われる。このようなシステムを構築する方向性としては市場経済の活用が有望視されて、その中で環境ラベリング制度が注目されている。本研究の目的は、木材製品への環境ラベリングの適用上の諸条件、諸問題について、コンジョイント分析法の手法を用いて分析し、消費者の意識動向を把握し環境ラベルの価格的評価とともに環境ラベルを貼付した木材製品の市場占有率や販売水準への影響を定量的に評価することである。本研究は2年計画で実施したが、これまでに得られた成果を、交付申請書の「研究実施計画」に対応させて記載する。 1.ラベリング制度に関する動向調査:鹿児島県内の4業種(建築設計士、工務店、製材木材業、林家)を対象に、1999年に実施した調査を取りまとめた。木材認証・ラベリング制度に対する関心は高く、林家では75%、製材・木材業者58%、工務店62%が関心を持っていた。 2.コンジョイント分析の実施:当分析法は属性をいかに効果的に絞るか、また水準の範囲をどう設定するかに結果が影響されやすい。数回の予備調査を実施し、対象を住宅構造部材、属性として環境ラベル、産地、品質(乾燥)、価格の4つに絞り、水準も確定した。 3.調査:住宅構造部材についてコンジョイント法を用いたアンケート調査をした。対象地域は都市部(消費地)として(1)大阪市、(2)福岡市、(3)横浜市、(4)鹿児島市を対象として実施した。郡部(生産地)として(5)鹿児島県(鹿児島市を除く)、(6)鹿児島県屋久島を対象とした。被験者は主として共同住宅居住者を対象とした。 調査結果をコンジョイント分析した。分析結果から知れたことは、(1)4つの属性の中で消費者が最も重視する属性は、木材製品が乾燥されていることであった。(2)これは、都市部(消費地)と郡部(生産地)で共通していた。(3)消費者は環境ラベルと価格とを同程度に重視していた。(4)木材の認証ラベリングはマーケットアクセスに、潜在的な影響力を有していた。(5)これ以上に木材製品の品質の向上が大きな影響力を有していた。
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