2001 Fiscal Year Annual Research Report
低軌道通信衛星による漁船・漁具位置の広域モニターシステムに関する研究
Project/Area Number |
12660165
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Research Institution | 東京水産大学 |
Principal Investigator |
柿原 利治 東京水産大学, 水産学部, 教授 (50114913)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮本 佳則 東京水産大学, 水産学部, 助教授 (80251685)
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Keywords | 低軌道通信衛星 / 広域モニター / オーブコムシステム / GPS / 漂流ブイ |
Research Abstract |
平成12年度は、海上で実際に使用する漂流式の漁具装着用GPS及びオーブコム発信器内蔵ブイを製作し、通信及び測位について予備的な基本性能試験を一部開始した。 13年度はこの性能試験の結果を踏まえて、国内の固定点での長期観測、海上、船上でのデータ通信と測位精度の検証を実施した。漁具位置のモニター実験においては、マグロ延縄の幹縄フロート部にブイを取付けて、漂流軌跡の追跡を行った。 その結果、測位精度は2DRMSで18mであった。海洋での漁具形状特性を正確に把握するには精度的に満足すべきレベルにはないが、漂流ブイとしての海流調査、漁具の概位モニターには有効であることが判った。洋上観測において、ブイからの送信データ総数に対する総受信データの割合は99%の高い受信率を示し、データ通信上の信頼性は検証できた。 また、現在、グローバル通信の可能性を調査するため、本学練習船の神鷹丸が豪州方面に長期航海するときに船上にブイを固定し、東京でデータモニター実験を行っている。このモニタリング実験は平成14年の3月下旬まで継続する予定である。 上記実験と平行して、測位精度の改善のためにGPS受信機の一部仕様の変更も含めて研究を進めている。
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