2000 Fiscal Year Annual Research Report
河川工作物(魚道)における生態・水環境機能に関する研究
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12660212
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
泉 完 弘前大学, 農学生命科学部, 助教授 (60132007)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
東 信行 弘前大学, 農学生命科学部, 助教授 (40262977)
佐原 雄二 弘前大学, 農学生命科学部, 教授 (10113797)
工藤 明 弘前大学, 農学生命科学部, 教授 (10091604)
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Keywords | 河川工作物 / 魚道 / 水性動物 / 魚類の遡上と遊泳特性 / 魚道の水理特性 / ウグイの生態環境特性 |
Research Abstract |
標記研究課題について、本年度の研究概要は以下の通りである。 1.魚道構造に起因する水理特性と魚類の遡上・遊泳特性調査(泉、工藤、東) 青森県の赤石川水系に設置された赤石第2頭首工のアイスハーバー型階段式魚道において、灌漑用水の取水期である5月から9月にかけて、籠状敷き網による採捕方法によって1日24時間の2時間ごとに水生動物の遡上実態調査を行った。その結果、1)魚類等の日周期特性については午後から日没直後にかけて活発に魚道を遡上すること、2)魚類の隔壁遊泳経路については、切り欠き部では側壁沿いを、潜孔部では底面の隅角部をよく利用すること、3)魚類の遊泳速度については、体長ごとの遊泳速度に関する貴重な図を得たこと、4)魚道内の流況については、切り欠き部の鉛直流速分布図、潜孔部の等流速線図がそれぞれ得られたこと、などが明らかにされた。 2.魚道およびその上・下流河川における水生動物の生態環境特性に関する調査(佐原、東) 青森県の岩木川水系平川において、青森県内の河川に生息する主要魚種の一つであるウグイの河川内の生態調査を行った。調査方法は、動物個体に電波発信器を装着して、個体を追跡する方法である。その結果、ウグイの生態環境特性として、1)季節的移動については、産卵場に向うための大規模な遡上をすること、2)増水時には避難行動をとること、3)河川内に人工構造物がある場合、魚道入口へ正確に誘導されないと遡上を阻害される個体もあること、などが明らかにされた。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 泉完,工藤明,東信行,高屋大介: "階段式魚道における魚類の隔壁通過経路とプール内の水理特性"平成12年度農業土木学会大会講要. 168-169 (2000)
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[Publications] 高屋大介,泉完,工藤明,東信行: "アイスハーバー型魚道における魚類の遡上特性-赤石川赤石第2頭首工魚道の事例-"平成12年度農業土木学会応用水理研究部会講演集. 53-60 (2000)