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2001 Fiscal Year Annual Research Report

脳循環諸量絶対値のMRによる極簡便な測定法の確立

Research Project

Project/Area Number 12670880
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

三原 太  九州大学, 医学部・附属病院, 講師 (80253615)

Keywords脳循環 / 灌流画像 / MRI / 平均通過時間
Research Abstract

本年度は,「虚血性血管障害におけるMRとPETによる平均通過時間(MTT)の対比研究」を行い発表した(Radiology 2001,221:P.567).研究内容は,以下のごとくである.
1 目的:脳循環の指標のひとつである平均通過時間は,脳灌流圧の指標となり得ることが知られている.慢性虚血性血管障害において,MR灌流画像で得られる平均通過時間とPETにより得られる平均通過時間とを比較検討することで,MR灌流画像で得られる平均通過時間の信頼性を検討し,脳灌流圧の指標となり得るかどうかを検討した.
2 方法:血管造影で確認された,片側性内頚動脈(ICA)閉塞あるいは中大脳動脈(MCA)閉塞のある慢性虚血性血管障害の10人(男性7人,女性3人)を対象とした.年齢分布は12〜69歳で平均年齢は51±17歳であった.MRはecho-planar法によるdynamic-susceptibility contrast法を使用し,first-passから平均通過時間を求めた.PETにおいては平均通過時間に加えて,脳血流量(CBF),血管反応性(VR),酸素摂取率(OEF)も求めた.ROIは患側の中大脳動脈領域と健側の対称領域に設定した.MRとPET間で平均通過時間の相関を調べるとともに,それぞれにおいて,平均通過時間とCBF, VR, OEFとの相関を求め比較した.
3 結果:患側と健側の平均通過時間は,MRの7.3±2.2秒と6.0±1.2秒に対し,PETでは8.2±3.0秒と6.4±1.7秒であった.平均通過時間はMRとPET間で有意な相関を認めた(r=0.87,p<0.0001).MRの平均通過時間は,CBF(r=-0.74,p<0.001),VR(r=-0.73,p<0.001)およびOEF(r=0.61,p<0.01)と有意な相関を示した.同様な有意な相関が,PETのMTTとCBF(r=-0.78,p<0.0001),VR(r=-0.51,p<0.05)およびOEF(r=0.68,p<0.01)との間にも認められた.
4 結論:MR灌流画像で得られる平均通過時間は,PETで得られる平均通過時間と良い相関を示し,十分信頼できると思われる.したがって,脳灌流圧の指標になり得るものと思われる.

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Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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