2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12670891
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
平木 嘉幸 鹿児島大学, 医学部・附属病院, 助手 (90264423)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
湯ノ口 万友 鹿児島大学, 工学部, 教授 (10094187)
西山 賢龍 鹿児島大学, 医学部, 助手 (80264422)
河野 一典 鹿児島大学, 歯学部・附属病院, 助手 (50108750)
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Keywords | 温熱療法 / RF誘電型加温 / SAR分布 / 皮下脂肪 / 過熱防止 |
Research Abstract |
今回の研究では、それぞれ対象となる臓器周囲のSAR分布をより適正化することで、臨床の場でより選択的に腫瘍を加温する深部加温法の開発を行うことを目的とする。 ※ 対象となる臓器(前立腺癌、子宮頚癌):前立腺癌加温用のアプリケータの開発・改良を行い前立腺や子宮周囲のSAR分布をより適正化を試みた。コンピューターによるシュミレーションの結果に基付いて、腔内加温用アプリケータの電極サイズをさせることにより、加温領域の深達度も変化することが判明した。現在従来の腔内加温用アプリケータよりも加温の深達度のより大きなアプリケータを作成しファントム実験中である。 ※ 対象となる臓器(胸部、腹部):従来の1対電極による加温方式にさらにもう1対の電極を用い、2台のRF波出力装置からシンクロナイズさせて交互にRF波を印加する加温法を開発中である。コンピューターによるシュミレーションの結果では、皮下脂肪に比較して深部のSAR分布の相対値が約2倍に改善できると考えられた。また、2対の電極により交互に加温を行なった場合の、深部の温度上昇は交互に表面のプレクーリングを行なうことになる。このため表面の過熱を軽減し、深部の温度上昇率は中断することなく線形にのる。実際の臨床でもこの加温方式が応用できれば、従来の加温方式よりも、皮下脂肪の過熱を軽減させながら深部を加温できると考えられる。現在シンクロナイズさせる装置を作成しファントム実験の準備中である。
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