2001 Fiscal Year Annual Research Report
血管構成細胞増殖能および増殖メカニズムの動物種による相違-ラット、イヌ、ミニブタ、ヒト血管構成細胞増殖特性の解析
Project/Area Number |
12671133
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Research Institution | Asahikawa Medical University |
Principal Investigator |
郷 一知 旭川医科大学, 医学部, 助教授 (00234964)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
笹嶋 唯博 旭川医科大学, 医学部, 教授 (20109515)
東 信良 旭川医科大学, 医学部, 講師 (30250559)
山崎 弘資 旭川医科大学, 医学部, 講師 (20281884)
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Keywords | 動物種 / 血管内皮細胞 / 中膜平滑筋細胞 / 細胞増殖能 / 老化 |
Research Abstract |
人工血管は、生体内に埋め込まれた後、その内面が血管内皮細胞で覆われることを理想として研究が進められ、イヌではおよそ3カ月、ブタで1カ月、ゲッシ類では2週間で内皮化されるが、ヒトの内皮化は極めて稀であることが明らかとなった。内径1.5mmの人工血管は、ラットの腹部大動脈では良好に開存するが、イヌでは開存が極めて稀となり、ヒトではまったく開存例を得ることができない。このような動物種間での相違は内皮細胞、中膜平滑筋細胞など血管構成細胞機能の総合的な相違と考えられる。本研究の目的は、血管構成細胞の初代細胞培養系を用い、血管内皮細胞および中膜平滑筋細胞の細胞増穂能および細胞増殖メカニズムの動物種における相違を明らかにし、小口径人工血管、さらには種々の人工臓器開発研究に寄与することにある。 平成13年度の研究成果は以下のとおりである。1)ラット、イヌ、ヒトでは加齢とともに血管内皮細胞増殖能は低下した。2)年齢を合わせた場合、内皮細胞増殖能はラット、イヌ、ヒトの順であった。3)年齢を合わせた場合、中膜平滑筋細胞増殖能はラット、イヌ、ヒトの順であった。
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