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2000 Fiscal Year Annual Research Report

大腸癌におけるAurora2遺伝子の発現異常と進展

Research Project

Project/Area Number 12671214
Research Institution福井医科大学

Principal Investigator

山口 明夫  福井医科大学, 医学部, 教授 (10174608)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 石田 誠  福井医科大学, 医学部, 助手 (00311689)
KeywordsAurora2 / Colorectal Cancer
Research Abstract

細胞内シグナル多くは蛋白のリン酸化が重要な役割を果たしており、その1つであるセリン/スレオニン残基のリン酸化はRaf蛋白質、mapキナーゼ(mitogen activated protein)、Cキナーゼなどから伝達される情報により引き起こされることが知られている。本研究では染色体20q13.2に位置するAurora2遺伝子(セリン/スレオニンキナーゼをコード)の細胞内局在および大腸癌における遺伝子異常を検索し、発癌、浸潤、転移との関係を検討した。まず当科においてAurora2蛋白質に対するモノクローナル抗体を作成し、この抗体を用いてHela細胞およびCOS7細胞おける細胞内局在を検討した。Aurora2蛋白質は核内、特に中心体および紡錘体極に発現が認められた。また細胞周期との関係について検討すると、G2/M期において細胞内Aurora2蛋白質発現の増強が認められ、その後は急速に分解された。次に大腸癌症例(手術摘出症例)に対してRT-PCR/Southern blot法をおこないAurora2遺伝子発現について検討したところ、大腸癌92例中30例(32.6%)において大腸正常粘膜と比較してAurora2遺伝子発現の増幅が認められた。特に壁浸潤度が強くなるにつれてAurora2遺伝子の発現が増幅されることを確認した。
以上よりAurora2遺伝子は細胞周期に重要な役割を担っており、特に大腸癌において増殖、進展などに関与することが示唆された。現在その機序を明らかにするために大腸癌細胞株を用いて、浸潤、転移能についてin vitro,in vivoにおいて検索中であります。

URL: 

Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

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