2001 Fiscal Year Annual Research Report
肝不全治療に対する経腸栄養を利用した遺伝子治療の試み
Project/Area Number |
12671269
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
岡本 友好 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (00246381)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
二川 康郎 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (70317999)
鈴木 裕 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (20241060)
久保 宏隆 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教授 (70119791)
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Keywords | 肝不全 / 経腸栄養 / 遺伝子治療 / アデノウイルス |
Research Abstract |
平成13年度交付申請書研究実施計画のとおり施行した. 1.HGF遺伝子を含むadenoviral vectorを利用して,経腸投与における発現を測定した.Beta-galactosidase遺伝子での結果に基づき,胃内投与を施行し,48時間後に血清濃度および肝,胃,上部小腸,下部小腸でのHGFの組織内濃度を測定したが,肝にわずかに認められるのみであった. 2.Beta-galactosidase遺伝子を含むadenoviral vectorを肝不全モデルへ胃内投与し,臓器分布を検索した結果,正常ラットと同様,胃,上部小腸,下部小腸の順に発現がみられたが,肝では認められなかった.なお,このモデルは10%グルコースを定時的に与えない限りは,全例3日以内に死亡した. 3.肝不全モデルへのHGF遺伝子を含むadenoviral vectorの投与は,1.のコントロール実験においてさらにadenoviral vectorの濃度をあげて投与しており,血清内にて検出できるレベルになり次第開始する予定である.
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