2000 Fiscal Year Annual Research Report
胸膜播種に対する光力学治療と抗VEGF中和抗体を併用した治療効果の検討
Project/Area Number |
12671302
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
太田 安彦 金沢大学, 医学部・附属病院, 助手 (00272964)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
呉 哲彦 金沢大学, 医学部・附属病院, 助手 (50313656)
渡辺 俊一 金沢大学, 医学部・附属病院, 助手 (80303303)
小田 誠 金沢大学, 医学部・附属病院, 助手 (50224241)
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Keywords | 胸膜播種 / 癌性胸膜炎 / モデル / ヌードラット / 肺癌 / VEGF / 光力学治療 / PDT |
Research Abstract |
レスピレーター管理下に7週齢雌のヌードラットの左側胸を開胸し、ヒト低分化型肺線癌細胞株PC-14(1x10^7個)を第1のモデル系では左肺を摘出後に壁側胸膜下に移植、第2のモデル系では直接胸腔内に移植した。第1のモデル系においては、腫瘍細胞を移植したすべてのラットにおいて、移植後約1週間で胸膜下に腫瘍の生着および増殖が確認でき、約2週間で恒常的に胸膜播種が形成されることが確認された。一方、第2のモデル系においては腫瘍移植後約1週間で胸膜播種の形成がが確認された。胸膜転移の形成は病理組織学的にも確認された。第1のモデル系を用いて、ラット10匹に対し、腫瘍細胞移植後7日目にフォトフリンIIを40mg/kgを腹腔内投与後遮光し48時間後に全身麻酔下レスピレーター管理下に全方向型のプローベを左胸腔内に挿入し、エキシマレーザーを用いて光力学治療PDT(100J/cm2)を行ったが、治療後24時間以内に全ラットが死亡した。2度にわたる全身麻酔下のレスピレーター管理下に施行した外科的侵襲が問題と考えられた。PDTに関しては、第2のモデル系おいて直接皮膚の上から胸腔内への照射ができないかを検討中である。一方、抗体VEGF中和抗体単独での治療効果も検討中である。腫瘍細胞移植後1週目より、第1のモデル系においては抗VEGF中和抗体250μg/bodyにて週2回胸腔内投与、第2のモデル系では腹腔内投与し、腫瘍細胞移植後4週目にラットを解体し、胸膜播種の数およびその広がりの程度を検討中である。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] Yasuhiko Ohta: "Clinicopathological and biological assessment of lung cancers with pleural dissemination"Ann Thorac Surg. 69. 1025-1029 (2000)
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[Publications] Yasuhiko Ohta: "Increased vascular endothelial growth factor and vascular endothelial growth factor-c and decreased nm23 expression associated with microfissemination in the lymph nodes in stage I non-small cell lung cancer."J Thorac Cardiovasc Surg. 119. 804-813 (2000)
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[Publications] Yasuhiko Ohta: "Autocrine motility factor receptor expression associates with tumer progression in thymoma"Int.J.Oncol. 17. 259-264 (2000)
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[Publications] Yasuhiko Ohta: "The targeting adjuvant brachytherapy in superior sulous tumor"Surg Today. (in press). (2001)
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[Publications] Yasuhiko Ohta: "Lung Cancer Principles and Practice, 2nd ed."Lippincott Williams & Wilkins. 12 (2000)