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2001 Fiscal Year Annual Research Report

バクテリアを用いた尿路結石溶解の試み

Research Project

Project/Area Number 12671539
Research InstitutionEhime University

Principal Investigator

横山 雅好  愛媛大学, 医学部, 教授 (50116993)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 西尾 俊治  愛媛大学, 医学部, 助教授 (20136328)
Keywords結石溶解 / チオバチルスチオオキシダンス
Research Abstract

我が国において尿路結石症の罹患率は年々増加傾向にある。多くの尿路結石は体外衝撃波結石砕石術により結石を破砕することができるが、腎・`尿管には多数の小結石が残る。また、5年以内に約50%の患者が尿路結石を再発することが知られている。さらに、長期間の体内カテーテル留置により尿中の結晶成分がカテーテル周囲に付着し、頻繁にカテーテルを閉塞させることが知られている。これらの結石の多くは溶解することが困難である。本年度においては人に害のないバクテリアを用いて結石ならびにカテーテルに付着した結晶を体内において安全に溶解する方法を確立することを目的とする。
実験1.臨床的に人から摘出したカテーテルを一度滅菌したのち、バクテリアと一緒にヒト尿中にて培養しながら溶解をこころみた。2週間の培養にて結晶量の約50%が溶解されていた。実験2.ラットを用いた長期実験モデル(1ケ月間)により膀胱、腎臓の組織障害、尿路感染症の程度を観察した。また、血液検査もおこなった。組織障害はほとんど認めず、血液学的にも異常所見を認めなかった。ラット膀胱内にバクテリアと同時に入れた結石のうち、燐酸カルシウム結石が最もよく溶解されていた。結石溶解はバクテリアが産生する硫酸によりおこなわれていたと考えられた。産生された硫酸は膀胱から体外に排泄されることにより、組織障害をきたさなかったと考える。以上より、臨床においても安全に用いることが可能であることが示唆された。

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Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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