2000 Fiscal Year Annual Research Report
エストロゲンの子宮内膜癌発生作用におけるTGFβの役割の検討
Project/Area Number |
12671621
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
高橋 恒男 横浜市立大学, 医学部・附属病院, 助教授 (60179497)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
春木 篤 横浜市立大学, 医学部・附属病院, 助手 (90315797)
石川 浩史 横浜市立大学, 医学部・附属病院, 助手 (70315795)
池田 万里郎 横浜市立大学, 医学部・附属病院, 講師 (50254173)
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Keywords | 子宮内膜 / TGFβ |
Research Abstract |
TGFβの子宮への作用をin vivoにて検討するため、新生仔マウスに以下の実験を行った。EGFあるいはTGFαを1.0μg/g body weight/day、TGFβを0.03μg/g body weight/dayを出生後5日間、皮下注射した。また抗EGFあるいはTGFα抗体、抗TGFβ抗体3.3μg/g body weight/dayを生後1、3、5日目に皮下投与した。これらのマウスの生後7日目の各種臓器のDNA合成をオートラジオグラフィーによるトリチウムサイミジンの取り込みにより検討した。EGF、TGFα投与では子宮の上皮、間質ともにDNAの合成が高まった。また抗EGF、TGFα抗体投与では上皮のDNA合成は高まったが、間質のDNA合成は不変であった。一方、TGFβ、あるいは抗TGFβ抗体投与では上皮、間質ともに、DNAの合成は不変であった。これらから新生仔期マウスではTGFβ(あるいは抗TGFβ)in vivo投与による作用は認められないことが判明した。 また、TGFβを含有したslow release pelletを卵巣摘出雌マウスに植え込み、同様にオートラジオグラフィーによるトリチウムサイミジンの取り込みによるDNA合成の検討ではコントロールに比較してTGFβ1,2ともにDNAの合成が認められた。β1のほうが作用が強く、β1+β2ではよりDNA合成の増加を認めた。以上より、TGFβ1,2は成熟雌マウスにおいてはin vivoにおいてmitogenic activityをもっていることが明らかとなった。
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