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2000 Fiscal Year Annual Research Report

老化遺伝子Klotho geneノックアウトマウスの聴覚・前庭覚系の解析

Research Project

Project/Area Number 12671666
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

久保 武  大阪大学, 医学系研究科, 教授 (30107031)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 土井 勝美  大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (40243224)
Keywords老化 / 聴覚 / 蝸牛 / Klotho gene
Research Abstract

1.wildマウス内耳におけるKlotho gene(kl)の発現
wildマウスおよびkl/klマウス蝸牛よりmRNAを抽出し、klに特異的なオリゴプライマーを用いてRT-PCR法を行い、蝸牛におけるkl mRNAの発現の有無を検討した。Klotho gene(kl)からはalternative splicingにより2種類のmRNAが転写、翻訳され、それぞれ1012アミノ酸からなる膜型Klotho蛋白(KL)と549アミノ酸からなる分泌型KL蛋白が生成されることが知られている。RT-PCR法の結果より、wildマウスにおいても、2種類のkl mRNAのいずれも蝸牛内での発現は見られないことが示唆された。klを特異的に認識するポリクロナール抗体を用いた免疫組織化学法からも、wildマウス内耳のいずれの部位にもKlotho蛋白(KL)の発現は観察されなかった。
2.kl/klマウスの聴覚機能の解析
kl/klマウスの聴覚機能をABR・EP測定等の電気生理学的研究により明らかにした。kl/klマウスのABRは、wildマウスと比較し、すでに4週齢の時点で、I波の潜時延長と閾値上昇を示し、同マウスは聴覚機能の低下を有することが確認された。血液循環により蝸牛に到達する分泌型KL蛋白は、内耳において何らかの生理活性を示すことが確認されたが、その標的部位、作用機序を解明するためさらに解析を進めている。

URL: 

Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

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