2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12671756
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Research Institution | Osaka Medical College |
Principal Investigator |
上田 晃一 大阪医科大学, 医学部, 助教授 (90257858)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 龍太郎 大阪医科大学, 医学部, 助教授 (10124760)
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Keywords | 再灌流障害 / 虚血 / マクロファージ / 島状皮弁 |
Research Abstract |
方法(1)実験モデルの作成 Lewis ratの腹部に浅下腹壁動静脈を血管茎とする4×3cm大の島状皮弁を作成する。 ダブルクリップを用いて血管茎の中枢と末梢の大腿動静脈をクランプする。 虚血時間は10時間と11時間とし、虚血終了後、縫合糸を一部外してクリップを解除し、再灌流を行なう。再灌流後5日目に皮弁の写真撮影を行い、生着面積を計測する。 (2)組織学的検討 クランプ解除後12時間、24時間、48時間、72時間の皮弁を採取する。 皮弁の中枢から末梢方向にの断面の切片を作成する。 (1)H.E.染色による検討を行なう。 (2)免疫組織染色 ラットモノクロナール抗マクロファージ抗体を用いて、免疫染色を行いマクロファージの局在を確かめる。 またTリンパ球および好中球にたいするモノクロナール抗体を用いて、免疫染色を行い、局在を確かめる。 またこれらの抗体を二重染色の手法を用いて対比し、それぞれの細胞の出現の時期と関与の程度を明らかにする。 結果(1)皮弁の生着面積は10時間の虚血で5.14±0.39cm^2,11時間の虚血で1.73±0.31cm^2であった。 (2)(1)H.E.染色による検討24時間頃より炎症細胞の浸潤を認め、48時間になると一層それらの浸潤が著しくなり、72時間になると壊死を呈するようになった。 (2)マクロファージは12時間目より浸潤がみられ、その後24時間目に好中球の浸潤を認めるようになった。Tリンパ球の浸潤は認められなかった。
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